用語集

ヴィンヤード型

読み方
ゔぃんやーどがた

ヴィンヤード型(Vineyard Type、Vineyard Style Concert Hall)とは、コンサートホール・音楽ホールの建築形式の一種で、ぶどう畑(ヴィンヤード)の段々畑のように、ステージを中心に客席が階段状・段階状に取り囲む形式の音楽ホール設計を指す。1963年にドイツのベルリンに開館したベルリン・フィルハーモニー(Berliner Philharmonie、ハンス・シャロウン設計)が世界初のヴィンヤード型ホールとされ、以後世界中の現代音楽ホール設計の主流形式の一つとなった。日本では1986年開館のサントリーホール(東京、安井建築設計事務所+永田穂、ヤマハ協力)が日本初の本格的ヴィンヤード型ホールで、後に多数のフォロワーホールが建設された。ヴィンヤード型ホールの主な特徴は、第一に「ステージを中心とした360度配置」(演奏者を客席が囲む立体的構成)、第二に「客席のブロック分割」(一つの大空間を複数の小ブロックに分割し、親密感を演出)、第三に「優れた音響特性」(音の到達時間・反射特性の最適化)、第四に「視覚的な開放感」(演奏者と聴衆の距離感が短く、一体感が強い)、第五に「均等な座席品質」(どの席からも演奏が見やすく音が良い)、第六に「演奏者の励起」(聴衆の表情・反応が見える、演奏者のモチベーション向上)などである。代表的なヴィンヤード型ホールには、ベルリン・フィルハーモニー(独)、サントリーホール(東京)、ミュンヘン・ガスタイク(独、現在改装中)、ライプチヒ・ゲヴァントハウス(独)、ハイドン・ザール(オーストリア)、新国立劇場(東京、オペラパレスは異なる形式)、ウォルト・ディズニー・コンサートホール(米国LA、フランク・ゲーリー設計)、エルプフィルハーモニー(独・ハンブルク、ヘルツォーグ&ド・ムーロン設計)、サンクトペテルブルク・マリインスキー2(露)等がある。シューボックス型(長方形伝統的形式)・アリーナ型・サークル型・ヘキサゴン型等の他の形式と並ぶ現代ホール設計の代表形式として確立している。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事との直接的関連は薄いが、複合用途ビルにおけるホール・劇場リニューアル、音響改修工事等で、ヴィンヤード型の設計理念は参照される場合がある。明誠フランチャイズの建築工事専門会社では、こうした特殊建築物のリニューアルにも対応している。

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