用語集
ウェッジ式アンカー
ウェッジ式アンカー(Wedge Anchor、ウェッジアンカー、楔式アンカー)とは、コンクリート躯体に既存の構造物・機械・配管・吊り金物等を固定するための「あと施工アンカー」の代表的な方式の一つで、楔(くさび、ウェッジ)の拡張力でコンクリート内部に固定するメカニカルアンカーを指す。「機械式アンカー」「拡張アンカー」とも呼ばれる。施工手順は、第一に「コンクリートに穿孔」(電動ドリルで指定径・深さの穴を空ける)、第二に「孔内清掃」(ブロワー・掃除機で削り粉を除去)、第三に「アンカー挿入」(孔内にウェッジアンカー本体を挿入)、第四に「ナット締付」(ナットを規定トルクで締め付けることで、本体内部の楔が拡張し、コンクリート孔内壁に強力に密着する)の4段階で行われる。ウェッジ式アンカーの主な特徴は、第一に「高い引抜耐力」(拡張による機械的固定で大荷重に耐える)、第二に「即時施工性」(接着剤式と異なり養生時間不要、施工後すぐに荷重をかけられる)、第三に「経済性」(部材コストが安価)、第四に「施工の容易さ」(特別な技能を必要としない)、第五に「サイズの豊富さ」(M6〜M30程度の多サイズ展開)、第六に「材質バリエーション」(鉄、ステンレス、亜鉛メッキ)などである。代表的な製造メーカーには、サンコーテクノ、ユニカ、日本ヒルティ、Hilti、フィッシャー(Fischer、ドイツ)、シンプソン・ストロングタイ(Simpson Strong-Tie、米国)、ボッシュ(Bosch、ドイツ)等があり、各社とも豊富な製品ラインナップを展開している。施工上の留意点は、第一に「正確な穿孔径・深さ」(ドリルビットの選定、深さの測定)、第二に「孔内清掃」(粉除去が不十分だと引抜耐力低下)、第三に「規定トルクでの締付」(過剰締付は本体・コンクリート損傷、不足締付は固定不良)、第四に「設計荷重への対応」(引抜・せん断・複合荷重への対応)、第五に「コンクリート強度の確認」(古いコンクリート・ひび割れコンクリートでは設計値より低下)、第六に「縁あき・芯間距離の確保」(コンクリート割れ防止)などである。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における設備機器・配管・吊り金物・避難設備・サイン等の取付工事では、ウェッジ式アンカーが極めて多用される代表的な固定方式である。明誠フランチャイズの建築・設備工事専門会社では、各メーカーのウェッジ式アンカー・接着系アンカー・打込み式アンカー等のあと施工アンカーの取扱に習熟し、ロープアクセス工法現場を含む安全・確実な施工を実現している。

