用語集
ウェルネス建築
ウェルネス建築(Wellness Architecture)とは、居住者・利用者の身体的・精神的・社会的健康・幸福(ウェルビーイング)を最大化することを目的とした建築設計・施工の新しい潮流を指す現代建築の重要キーワードである。WELL認証、Fitwel認証、Living Building Challenge等の認証制度と密接に連動し、世界中で急速に普及している建築設計理念である。ウェルネス建築の主な設計要素は、第一に「優れた室内空気質」(高性能換気、HEPAフィルター、PM2.5除去、CO2モニタリング、植物による空気浄化)、第二に「自然光・サーカディアン照明」(自然光の最大化、概日リズムに合わせた人工光制御)、第三に「水質管理」(高品質飲料水、水質モニタリング、節水)、第四に「温熱・音響快適性」(個別空調制御、放射冷暖房、防音設計、音響快適性)、第五に「サステナブル素材」(低VOC、ホルムアルデヒドフリー、再生可能、生分解性)、第六に「バイオフィリックデザイン」(自然要素の積極導入、植物、水、自然光、自然素材、自然モチーフ)、第七に「身体活動の促進」(階段の魅力化、立ち働きデスク、ジム、屋外ウォーキングパス)、第八に「メンタルヘルス・ストレス低減」(休憩エリア、瞑想室、自然景観、リトリート空間)、第九に「社会的つながり」(コミュニティスペース、コラボレーションエリア、コミュニケーション促進設計)、第十に「個別の健康ニーズ対応」(バリアフリー、子供対応、高齢者対応、多様性対応)などである。ウェルネス建築は、コロナ禍以降の健康意識の高まり、リモートワークの普及、メンタルヘルスへの関心拡大、ワークライフバランスの重視、企業の従業員ウェルビーイング戦略、不動産価値評価における健康指標の組み込み等の社会的背景から、急速に主流化している。代表的なウェルネス建築のプロジェクト事例には、米国のCAA(クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー)本社、Salesforce Tower、米国Edge(Bjarke Ingels設計)、シンガポールのCapitaSpring等があり、日本でも東京建物・三井不動産・住友不動産等の大手デベロッパーがウェルネス対応の高級オフィスビル・マンションを開発している。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事におけるリニューアル、特にWELL認証対応・サステナビリティ訴求・差別化戦略を求める収益不動産オーナー向けの提案で、ウェルネス建築の要素を採り入れたリニューアルが、資産価値・テナント満足度・賃料水準・売却価格の向上に直結する。明誠フランチャイズの建築・設備工事専門会社では、ウェルネス建築対応の総合リニューアル提案を実現している。

