用語集
ウォータージェット
ウォータージェット(Water Jet)とは、高圧水を噴射ノズルから集中的に噴射することで、対象物の素地調整・はつり・切断・洗浄を行う工法を指し、特に大規模修繕工事の外壁素地調整・コンクリートはつり・床面素地調整などで広く用いられる、環境配慮型の機械的施工技術概念である。圧力区分により「低圧(〜50bar)」「中圧(50〜500bar)」「高圧(500〜2,500bar)」「超高圧(2,500bar以上)」に分類され、用途に応じて圧力・流量・ノズル形状が選択される。建築・大規模修繕工事における主な用途は、第一に「外壁タイル・モルタル・塗膜の素地調整」(高圧洗浄で既存塗膜・脆弱部を除去)、第二に「コンクリートはつり」(超高圧水で健全なコンクリートを残しつつ劣化部のみを選択的に除去するセレクティブ・ウォータージェット工法)、第三に「鉄筋裏面の素地調整」(鉄筋裏のコンクリートを除去して鉄筋防錆処理を行う補修工事)、第四に「金属切断・厚物切断」(アブレーシブウォータージェット、研磨材を混合して鉄板・コンクリート・石材を切断)、第五に「床面の素地調整・防水層撤去」(防水改修工事の下地処理)などである。本工法の長所は、第一に「粉塵が発生しない」(環境配慮型、近隣住民への影響が小さい)、第二に「火花が発生しない」(防爆環境・火気厳禁現場での施工可能)、第三に「健全部を傷めない」(選択的劣化部除去)、第四に「鉄筋を切らない」(補修工事に最適)など多くの優位性を持つ。一方、施工コストが高く、専用機材(高圧ポンプ、ノズル、配管、安全装置)と熟練オペレーターが必要なため、適用箇所の選定が重要である。代表的な機材メーカーは株式会社スギノマシン、株式会社丸山製作所、株式会社シーシーアイ、株式会社JATIS、株式会社神島化学工業など。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における高耐久リニューアル提案では、ウォータージェットによる確実な素地調整が長期耐久性確保の鍵となる。明誠ではロープアクセス工法とウォータージェットを組み合わせた高所外壁の素地調整施工により、足場費削減と高品質仕上を両立する独自の提案を行っている。

