用語集

浮き

読み方
うき

浮き(うき、Hollow、剥離浮き)とは、タイル・モルタル・塗膜などの仕上材が下地から剥離し、内部に空隙が生じている劣化状態を指す建築用語で、大規模修繕工事における外壁劣化診断の最重要項目である。打診棒(テストハンマー)で対象面を叩いたときに、健全部の高音(カーン)に対し、浮き部は空洞音(コツコツ、ボコボコ)が発生することで識別される。発生原因は、第一に「下地と仕上材の接着不良」(モルタル下地のレイタンス・粉塵による接着障害、プライマー塗布不足)、第二に「下地のひび割れ・変位」(コンクリート躯体のひび割れに伴うタイル・モルタルの追従不能)、第三に「温度応力の蓄積」(昼夜・季節の温度変化による熱膨張・収縮の繰り返し)、第四に「水分浸入による接着力低下」(雨水・結露水の浸入による接着剤の劣化)、第五に「地震・振動による剥離」、第6に「経年劣化」、第七に「施工不良」(モルタルの一発塗り、目地モルタル不充填)などが挙げられる。診断方法は、第一に「打診検査」(打診棒・テストハンマーによる打音調査、最も基本的な方法)、第二に「赤外線サーモグラフィ調査」(赤外線カメラで温度差を可視化、浮き部は健全部と温度差が生じる)、第三に「目視検査」(クラック・ふくれ・はらみの目視確認)、第四に「電磁波レーダー調査」(深部の状態を非破壊で測定)、第五に「コア抜き検査」(実際にコンクリートを採取し詳細分析)などである。建築基準法第12条に基づく定期報告制度では、特定建築物(事務所・店舗・共同住宅等の不特定多数が利用する建築物)について、10年に1度の全面打診調査が義務付けられており、外壁タイル等の落下事故防止が法的に求められている。補修工法は、第一に「ピンニング工法(樹脂注入アンカー)」、第二に「外壁化粧シート工法」、第三に「タイル張替工法」、第四にカバー工法など多様で、浮きの大きさ・深さ・位置に応じて選択される。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における外壁打診調査・浮き補修は、明誠の中核業務領域である。ロープアクセス工法による足場不要の打診調査と補修施工は、工期・コスト・居住者影響の全面で優れた選択肢として、収益不動産オーナーから高い評価を得ている。

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