用語集

受入れ教育

読み方
うけいれきょういく

受入れ教育(うけいれきょういく、Acceptance Education)とは、建設現場・工場・各種事業所において、新規入場者(新規に作業を開始する作業員・職方・職員)に対し、元請業者または現場責任者が現場固有のルール・安全基準・作業手順・緊急時対応などを教育する標準的な安全衛生教育プロセスを指す現代の労働安全管理用語である。労働安全衛生法第59条および建設業労働安全衛生規則・関連通達に基づき、すべての建設現場で実施が必須の教育として位置付けられている。本教育の主な内容は、第一に「現場の概要」(工事概要、工程、配置)、第二に「現場のルール」(出入管理、駐車、休憩場所、トイレ、喫煙場所)、第三に「安全衛生ルール」(保護具着用、危険箇所、立入禁止区域、KY活動)、第四に「災害事例・ヒヤリハット情報」(過去の事故事例の共有、再発防止)、第五に「作業手順・施工要領」(作業ごとの手順書、注意事項)、第六に「緊急時対応」(避難経路、消火器位置、緊急連絡先、救護所、AED位置)、第7に「健康管理」(熱中症対策、感染症対策)、第8に「コンプライアンス」(飲酒運転禁止、暴力団排除、薬物禁止、近隣配慮)、第9に「環境配慮」(廃棄物分別、騒音振動配慮、近隣住民対応)などである。送り出し教育(所属会社が自社の作業員に対し作業前に行う教育)と組み合わせて実施することで、教育の完全性と作業員の安全意識向上が図られる。受入れ教育の実施記録は、教育記録票・新規入場時等教育記録として保管が義務付けられ、労働基準監督署の監査対象となる。教育時間は通常30分〜1時間程度。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事では、居住者・テナント・利用者の生活が継続する中での工事となるため、特に「居住者への配慮」「近隣住民への配慮」「マナー」「セキュリティ」などの追加教育項目が重要となる。ロープアクセス工法を採用する明誠のフランチャイズ加盟会社では、ロープアクセス特有の安全教育(フォールアレスト、レスキュー、上下作業の禁止等)も受入れ教育に組み込まれている。安全教育の徹底は、建設業の労災ゼロを目指す経営の根幹であり、JCSAでも加盟会社向けに労働安全衛生教育のセミナー・教材を定期提供している。

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