用語集

打込み式アンカー接着剤

読み方
うちこみしきあんかーせっちゃくざい

打込み式アンカー接着剤(うちこみしきアンカーせっちゃくざい、Capsule Type Adhesive Anchor)とは、ガラスカプセルや薄膜カプセル内に二液性接着剤(樹脂とハードナー)を封入し、アンカーボルトの打込みによってカプセルが割れて接着剤が混合・硬化する施工方式の接着系アンカーを指す現代の建築・土木の接着系アンカー工法概念である。従来の注入式接着系アンカー(カートリッジから樹脂を注入してアンカーボルトを挿入する方式)と異なり、ガラスカプセル方式は、第一に「現場での混合不要」(カプセル内に最適配合の接着剤が封入)、第二に「定量供給の確実性」(カプセル1本で1穴分の接着剤)、第三に「施工の標準化」(打込み深さの管理)、第四に「工程の効率化」(注入器具不要)、第五に「品質の安定性」(メーカー側の配合管理)などの優位性を有する。施工手順は、第一に「穿孔(コア孔開け)」(指定径・深さの穴を躯体に開ける、ハンマードリル使用)、第二に「孔内清掃」(ブロワー、ブラシで粉塵を除去)、第三に「ガラスカプセル挿入」(カプセルを孔内に挿入)、第四に「アンカーボルト打込み」(電動工具で打込み、回転打撃でカプセルが割れて接着剤が混合)、第五に「硬化待ち」(指定硬化時間の経過、温度に応じて10分〜数時間)、第六に「施工確認」(強度試験、確認試験)の流れで進められる。代表的な製品として、第一に「ヒルティHIT-RE 500-V3」「HIT-HY 200-A」「HVU2」(スイス本社のヒルティ社)、第二に「フィッシャーRSB」「FIS V」(ドイツのフィッシャー社)、第三に「サンコーケミカルケミセットR」「ケミセットS」(日本のサンコーケミカル)、第四に「旭化成建材ケミカルアンカー」(旭化成)、第五に「ボッシュ・パワーアンカーグラニカ」(ボッシュ)など、欧米メーカーが市場をリードしている。用途は、第一に「機械据付(産業機械、空調機、エレベーター)」、第二に「鉄骨構造の柱脚アンカー」、第三に「コンクリート補強(後打ち鉄筋)」、第四に「サイン・看板の固定」、第五に「マンション・ビルの設備機器固定」など多様である。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における設備機器更新・補強工事では、ガラスカプセル方式のケミカルアンカーが、確実な施工品質と工期短縮の両立により、標準的に採用される。明誠フランチャイズの設備・補修工事専門会社では、各メーカーのアンカー製品の取扱経験と施工技術を蓄積している。JCSAでも建築金物・アンカー技術のセミナーを定期開催している。

← 用語集一覧へ戻る

お気軽にご相談ください!