用語集
打ち継ぎ
打ち継ぎ(うちつぎ、Construction Joint、コンクリート打ち継ぎ部)とは、コンクリート工事において、コンクリートを複数回に分けて打設する際に生じる継ぎ目を指し、新旧コンクリートの一体化と漏水防止の重要施工管理ポイントを指す現代のRC造の重要施工技術概念である。コンクリート打設は、工程・規模・施工性の都合から、1回で全量を打設することは困難で、必ず段階的な打設(水平打継、垂直打継、日打継)が行われる。打ち継ぎ部は、適切な施工管理がなされない場合、第一に「漏水(雨水・地下水の浸入)」、第二に「強度不足(一体化不良)」、第三に「中性化の進行」、第四に「鉄筋腐食」、第五に「躯体劣化」などのリスクを抱える要注意箇所となる。主な打ち継ぎの種類は、第一に「水平打継」(柱・壁の天端で水平に打ち継ぐ、最も標準的)、第二に「垂直打継」(壁面で垂直に打ち継ぐ、施工困難)、第三に「日打継」(同日打設の中断による打継)、第四に「冷接ぎ(コールドジョイント)」(打設間隔が長く一体化が不十分な打継、施工不良)などである。打ち継ぎ部の標準処理は、第一に「レイタンス除去」(コンクリート表面の脆弱層をスチールブラシ・水洗で除去)、第二に「目荒らし」(高圧水・サンダーによる表面の凹凸付け)、第三に「湿潤養生」(接合直前まで湿潤状態保持)、第四に「先付け接着剤(プライマー)塗布」(必要に応じてエポキシ樹脂等)、第五に「適切な打設管理」(打継時期、コンクリート温度、振動締固め)、第六に「止水処理」(必要部位に止水板・止水材を埋設)の流れで進められる。止水材の種類として、第一に「PVC止水板」(最も標準的)、第二に「ステンレス止水板」(高耐久)、第三に「ベントナイト系止水材」(地下構造物)、第四に「水膨潤性ゴム止水材」、第五に「エポキシ樹脂注入」などが、用途と条件に応じて選定される。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における漏水補修工事では、打ち継ぎ部からの漏水が主要原因の一つとなることが多く、原因調査・補修工法の選定(注入工法、止水工法、シール工法、改善工法)が重要な技術判断となる。明誠フランチャイズの防水・補修工事専門会社では、打ち継ぎ部漏水の調査・補修ノウハウを蓄積し、収益不動産オーナーへの長期的な物件価値維持提案を行っている。JCSAでもRC造の維持管理・補修技術のセミナーを定期開催している。

