用語集
打継処理
打継処理(うちつぎしょり、Construction Joint Treatment)とは、コンクリートの打継部における新旧コンクリートの一体化を図るための処理を指し、レイタンス除去・目荒らし・湿潤養生・プライマー塗布などの一連の施工技術を含む現代のRC造工事の重要施工技術概念である。前項「打ち継ぎ処理」と同一の意味だが、表記の違いとして両者が併存する。本処理の目的は、第一に「新旧コンクリートの完全な一体化」(強度連続性の確保)、第二に「漏水防止」(打継部からの水浸入防止)、第三に「ひび割れ防止」(応力集中の回避)、第四に「中性化進行の抑制」(打継部からの中性化進行防止)、第五に「鉄筋腐食の防止」(鉄筋への水・塩分の侵入防止)などである。施工技術の標準フローは、第一に「下準備」(既設コンクリート面の状態確認、付着物・汚れ・油・脱型剤の除去)、第二に「レイタンス除去」(モルタル骨材を露出させる、目視で骨材が見えるレベルまで除去)、第三に「目荒らし」(5mm以上の凹凸を確保、機械的接着力を向上)、第四に「水洗・清掃」(粉塵・スラリーの除去、エアブロー・水洗の組み合わせ)、第五に「適切な湿潤養生」(打設直前まで湿潤、過湿は避ける)、第六に「プライマー塗布」(必要に応じてエポキシ樹脂等の接着促進剤)、第七に「新規コンクリート打設」(適切な配合・温度・スランプ、バイブレーターによる十分な振動締固め)、第8に「養生」(適切な湿潤養生、温度管理、応力負荷の回避)の流れで進められる。プライマー(接着促進剤)の主な種類は、第一に「エポキシ樹脂系プライマー」(高い接着力、汎用性)、第二に「アクリル樹脂系プライマー」(コストパフォーマンス、施工性)、第三に「ポリウレタン系プライマー」(柔軟性、追従性)、第四に「セメント系プライマー」(コンクリートとの親和性)などが用途に応じて選定される。代表的な接着促進剤メーカーには、サンライズMSI、コニシ、シャープ化学、信越化学、東レダウコーニング、セメダイン、ハマタイト、住友スリーエム、ダウコーニング、ヘンケル等がある。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における躯体補修・補強工事では、既存コンクリートと新規補修材料の一体化が重要で、打継処理の品質が補修工事の長期耐久性を決定する。明誠フランチャイズのRC補修工事専門会社では、打継処理の標準作業手順書を整備し、品質の均一化と長期耐久性の確保を実現している。

