用語集
内樋
内樋(うちどい、Interior Gutter、Inner Gutter)とは、屋根の内部に隠して設置された樋(雨樋)を指し、外観に樋が現れないため意匠的にスッキリとした印象を与える現代の住宅・店舗・ホテル建築の人気の樋形式概念である。一般的な軒樋・縦樋(外樋)が屋根の軒先と壁面に露出して設置されるのに対し、内樋は屋根材の内側または屋根構造の内部に組み込まれるため、外観からは樋の存在が見えない設計となる。本形式の特徴は、第一に「意匠的にスッキリとした外観」(軒先がシンプル、ミニマルデザインとの相性)、第二に「現代建築・住宅デザインとの調和」(モダン住宅、シャープな意匠、トータルデザイン)、第三に「軒樋による軒先の重量感がない」(軽快なデザイン)、第四に「外観の汚れが少ない」(樋の汚れによる外観劣化が見えない)などが挙げられる。一方、課題として、第一に「メンテナンスが困難」(屋根を解体しないと点検・清掃ができない)、第二に「漏水リスクが大きい」(内部漏水は発見が遅れる)、第三に「凍結時の対応が困難」(寒冷地での凍結リスク)、第四に「落葉等の詰まり処理」(高頻度の清掃が必要)、第五に「初期コスト・施工コストが高い」(特殊納まり、防水対策)などがある。種類として、第一に「箱樋」(屋根面と一体化した平らな樋)、第二に「谷樋」(屋根面の谷部に設置)、第三に「ルーフドレン併用型」(防水層と一体)、第四に「片流れ屋根用内樋」(一方向流出)、第五に「陸屋根用内樋」(フラット屋根)など、屋根形態に応じて選定される。素材として、第一に「ガルバリウム鋼板」(耐食性、コスト)、第二に「ステンレス(SUS304)」(高耐久、長期信頼性)、第三に「銅板」(経年変化の美しさ、伝統的)、第四に「アルミ・FRP」(軽量、特殊用途)などが用いられる。設計上の留意点として、適切な勾配確保(1/100以上)、点検口の確保、漏水検知センサー、雨水排水経路の確実性などが重要である。代表的なメーカーには、Panasonic(雨樋全般)、サンメタル、ニッタイ工業、福岡鋼鈑、JFE建材、谷沢製作所、大成建材、岡田パッキング、株式会社八溝多賀製作所、株式会社瑞光商事など。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における屋根改修・防水改修工事では、内樋の点検・補修・更新が重要工事項目となる。明誠フランチャイズの防水・板金工事専門会社では、内樋関連工事の総合対応が可能。

