用語集

打ち水

読み方
うちみず

打ち水(うちみず、Uchimizu、Sprinkling Water)とは、地面・庭・路面に水をまいて気化熱による冷却効果で涼を得る日本の伝統技法を指し、現代でもヒートアイランド対策・暑さ対策として見直される伝統的な気候対応技法概念である。日本の高温多湿の夏季の暑さ対策として、奈良時代から行われてきた伝統的な習慣で、夕涼みの定番風習として親しまれてきた。物理的メカニズムは、水の蒸発時の気化熱(蒸発熱、約2,260kJ/kg)が、周囲の空気と地面の熱を奪うことで、気温・地温を低下させる現象である。打ち水1回あたり、気温で2〜3℃程度、地表面温度で5〜10℃程度の低下効果が期待でき、特に風通しの良い場所・日陰の組合せで最大効果を発揮する。現代における再評価は、第一に「ヒートアイランド対策」(東京等の大都市部の夏季気温上昇対策)、第二に「環境配慮型ライフスタイル」(エアコンに頼らない涼の取り方)、第三に「文化観光・地域活性化」(打ち水イベント、京都・東京等で開催)、第四に「気候変動への適応」(猛暑日の増加への対応)などである。各自治体・企業による打ち水イベントとして、東京の「打ち水大作戦」(2003年〜、東京の夏の風物詩)、京都市の「夏の水まき」、大阪市の「クールアース・デー」など、社会的なムーブメントとして定着している。打ち水の効果を最大化する条件として、第一に「日陰の選定」(直射日光下では蒸発が早すぎて持続性が低い)、第二に「風通し」(蒸発した水蒸気が留まらない場所)、第三に「適切な水量」(路面が湿る程度、過剰は逆効果)、第四に「タイミング」(朝・夕の比較的涼しい時間帯)、第5に「地表面の状態」(透水性のある路面が効果大)などが挙げられる。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における環境配慮型外構リニューアル提案では、第一に「打ち水栓の設置」(共用部に散水栓、雨水利用と組合せ)、第二に「保水性舗装の採用」(保水性能を持つ舗装で気化冷却を持続)、第三に「植栽・緑化」(緑のクッションによる蒸散冷却効果)、第四に「ミスト発生装置の併設」(人工的な打ち水)など、伝統技法と現代技術を組み合わせた提案が、SDGs・気候変動対応の差別化戦略として有効。明誠フランチャイズの外構工事専門会社では、環境配慮型外構の総合提案が可能。JCSAでも気候変動対応・SDGsのセミナーを定期開催している。

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