用語集

埋木

読み方
うめき

埋木(うめき、Wood Plug、Wood Filler)とは、木材の節・割れ・キズ等の欠損部に、同種・近似色の木材片を埋め込んで補修する木工技法を指し、和室・伝統建築・高級家具で活用される現代の伝統的木工事の補修技法概念である。木材は天然素材ゆえに、第一に「節(ふし)」(枝の根元部分、抜けやすい)、第二に「ひび割れ・反り」(乾燥・湿度変化による)、第三に「衝撃キズ」(家具・什器の接触)、第四に「腐朽部」(水分による劣化)、第五に「虫食い」(シロアリ等の被害)などの欠損が発生しやすい。これらを修復する技法として、適切な木材片を切り出し、接着剤で埋め込み、ヤスリ・カンナで表面を平滑化することで、欠損部を目立たなく補修する。本技法の主な特徴は、第一に「素材の連続性」(同じ木材を活用するため、木目・色合いが連続)、第二に「強度の確保」(接着+木材片の機械的咬合)、第三に「意匠性の保持」(高級家具・建具の意匠的価値を保つ)、第四に「経済性」(部材全体の交換より低コスト)、第五に「経年変化の調和」(同じ素材の経年変化)などである。施工手順は、第一に「欠損部の正確な切り出し」(円形・四角形・自由形状)、第二に「埋木材の準備」(同種・同年輪・近似色の木材から切り出し)、第三に「接着剤の塗布」(木工用接着剤、エポキシ樹脂等)、第四に「埋木材の挿入・圧着」(隙間なく密着)、第五に「乾燥・養生」(24〜48時間)、第六に「カンナ・ヤスリ・サンディング」(表面の平滑化)、第七に「着色・塗装」(必要に応じて)の流れで進められる。代表的な接着剤メーカーには、コニシ(ボンド)、セメダイン、フランクリン(タイトボンド、米国)、ヘンケル(ロックタイト、独)など。代表的な木材販売店・伝統木工専門店には、Mokumoku、東京木材、大谷木材、京都木材、職人.com、ロイヤルホームセンター、コーナンプロなどがある。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における木製建具・木製家具・木製インテリアのリフォーム工事では、埋木技法による既存資材の補修・再生が、廃材削減・ライフサイクルコスト最適化・伝統的な手仕事の価値創出を同時実現する手段として活用される。特に高級ホテル・古民家風ホテル・和風レストランなどの伝統的な内装維持・修復において、埋木技法の専門技術を有する職人の活躍が重要となる。明誠フランチャイズの一部の伝統建築・木工専門会社では、埋木技法の知識と技術を継承している。JCSAでも伝統技法・木工技術のセミナーを定期開催している。

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