用語集

裏込め材

読み方
うらごめざい

裏込め材(うらごめざい)とは、擁壁・石垣・橋台背面・地中構造物の背面に詰める背面充填材を指し、現代の擁壁工事・土木工事・建設工事における基本的な背面処理材料概念である。古来の伝統技術である「裏込め」(割栗石・砂利)から発展し、現代では擁壁の安定性・排水機能・土圧分散・凍上対策など多機能化が進んでいる。主な裏込め材の分類として、第一に「砂利・砕石」(最も標準的、粒度C-40・RC-40などが頻用、排水性と締固め性のバランス良)、第二に「割栗石」(粒径100〜300mmの不定形石材、伝統的工法)、第三に「再生砕石」(コンクリート・アスファルト破砕再生材、環境配慮型)、第四に「透水性コンクリート」(ポーラスコンクリート、高排水性)、第五に「ジオテキスタイル(不織布・織布)」(フィルター材として土砂流出防止)、第六に「気泡軽量土・EPS発泡スチロール」(軽量裏込め材、軟弱地盤の擁壁背面で採用)などが用途・要求性能・コストに応じて選定される。設計面では、土木学会「道路土工指針」「擁壁工指針」、宅地造成等規制法・宅地造成及び特定盛土等規制法(盛土規制法、2023年5月施行)などの法令・基準に基づき、擁壁の安定計算・排水計画・裏込め材の選定が行われる。なお、2021年7月の熱海市伊豆山土石流災害(盛土崩壊・複数死者)を契機に盛土規制が大幅強化され、裏込め材を含む盛土材の管理基準が一層厳格化された。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事においては、敷地内擁壁・駐車場擁壁・植栽擁壁の維持管理が必要となり、長期使用による擁壁の傾斜・クラック・水抜き孔閉塞・背面土砂流出などが補修課題となる。明誠フランチャイズの土木工事・外構工事専門会社が、擁壁の補修・打ち替え・背面再充填などを一貫対応し、ロープアクセス工法による高擁壁の点検・補修にも対応している。JCSAでも土木工事関連の技術セミナーを開催し、加盟会社の技術力向上を支援している。

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