用語集
ウルトラビス3000N
ウルトラビス3000N耐力(Ultra Screw 3000N Design Tensile Strength)とは、田島ルーフィング株式会社が機械固定式塩ビシート防水工法「RD-MV工法」用に開発したウルトラビス(Ultra Screw、UB)における設計引張耐力値で、約3,000ニュートン(約306kgf)の引張力に対する固定保持性能を有することを示す、現代の機械固定式塩ビシート防水工法における基本性能評価指標概念である。本数値は、田島ルーフィングが実施工試験・第三者検証試験を通じて算出した設計値で、安全率を考慮済みの実用値として工事設計に用いられる。耐力試験の方法は、コンクリート躯体に施工したウルトラビスに対し、引張試験機で徐々に引張荷重を加え、ビス本体の破断・抜け出し・座金変形などの限界荷重を測定する方法で、複数回の試験データの統計処理に基づき設計強度として算出される。3,000N耐力は、機械固定式塩ビシート防水工法の耐風圧設計(風荷重計算)における基準となる重要パラメータで、施工現場の風荷重・建物高さ・立地条件に応じて、ウルトラビスの固定間隔(ピッチ)を決定する基本要素である。たとえば、設計風荷重1,500N/㎡の屋上に対し、安全率2.0を考慮すると、ビス1本あたりが負担する設計風荷重は1.5N×1.0m²×2.0=3,000N以下に抑える必要があり、結果的にビス1本あたり1.0m²のカバー面積が確保される計算となる(実際の現場では、立地条件・周辺地形・建物高さに応じて固定間隔は短縮される)。日本の機械固定式防水工法は、1990年代以降アメリカ・ヨーロッパから導入され、田島ルーフィング・ロンシール工業・アーキヤマデ・東京シート防水・住ベシート防水などが主要メーカーとして競い合い、各社独自の固定ビス(ウルトラビス、SS固定ピン、Tタイプビス等)と仕様を展開している。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における屋上防水改修では、機械固定式塩ビシート防水工法の選択時、ウルトラビスの3,000N耐力に基づく固定間隔設計が耐風圧性能・長期耐久性を確保する基本要素となる。明誠フランチャイズの防水工事専門会社では、田島ルーフィング認定施工店として、3,000N耐力に基づく適切な工法設計と施工品質管理を実現している。JCSAでも防水技術セミナーを継続開催している。

