用語集

運搬費

読み方
うんぱんひ

運搬費(うんぱんひ、Transportation Cost、Hauling Cost)とは、建設工事において建材・設備機器・廃材・産業廃棄物の運搬にかかる費用を指し、工事原価の重要構成要素として、現代の建築積算・建設業会計における基本的な原価項目概念である。運搬費は、施工現場と建材供給元・処分先との距離、運搬対象物の重量・容積・形状、運搬車両の規模(軽トラ・2tトラック・4tトラック・10tトラック・20tトレーラー・大型重機運搬車)、運搬便数、道路規制、時間規制、ガソリン・軽油価格などにより変動する。建設工事の標準的な原価構成は、第一に「材料費(建材・設備・部材)」、第二に「労務費(作業員人件費)」、第三に「外注費(協力業者への支払)」、第四に「経費(一般管理費・現場管理費)」で、運搬費は「経費」の中の重要項目として計上される。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における運搬費の特性として、第一に「都市部の高層物件は搬入経路の制限が多く運搬費が割高」、第二に「狭隘な施工現場では運搬車両の制約あり」、第三に「夜間工事・休日工事では割増料金」、第四に「廃材・産業廃棄物の処分先までの距離が遠いと処分運搬費が増加」、第五に「ロープアクセス工法では足場・足場材の運搬が不要のため運搬費が大幅に削減」、第六に「資材搬入時のクレーン・揚重機械の使用費」などが挙げられる。建設業界の運搬費を取り巻く課題として、第一に「2024年問題(働き方改革関連法によるドライバー時間外労働規制、運搬費上昇)」、第二に「軽油・ガソリン価格の高騰(燃料費上昇)」、第三に「環境規制(NOx・PM規制対応車両への更新コスト)」、第四に「ドライバー不足・運送会社の人員確保困難」、第五に「再生資材の輸送・利用拡大」などが運搬費の構造的上昇要因となっている。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事業者にとって、運搬費の適切な見積計上・管理が利益確保の鍵となる。明誠ではロープアクセス工法による足場仮設・撤去関連の運搬費削減を強みとし、コスト競争力のある提案を実現している。フランチャイズ加盟会社のネットワークによる地域別の効率的な運搬体制も、コスト管理上の優位性につながる。JCSAでも建設業の経営効率化・コスト管理セミナーを定期開催している。

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