用語集
HIT430
HIT430(Panasonic HIT 430W)とは、Panasonic株式会社が開発・販売してきた住宅・小規模事業所向け高出力HIT太陽電池モジュールの製品名で、定格出力430W級の高出力タイプを指し、現代のHIT太陽電池の最高出力グレード製品概念である。HIT 430は、第一に「HIT技術の最新世代」、第二に「定格出力430W(業界最高クラス)」、第三に「変換効率約22〜23%」、第四に「両面ガラスモジュール構造」、第5に「大型化・高効率化により屋根の発電密度を最大化」、第六に「20年以上の長期出力保証」などの特徴を持つ。住宅用屋根の標準的なサイズで、HIT 430を6〜10枚搭載することで、3〜5kW程度のシステムが構築可能となり、戸建住宅の年間消費電力(3,500〜5,500kWh)に近い発電量(4,000〜6,000kWh/年)を確保できる。住宅用太陽光発電システムの経済性は、第一に「初期投資(システム1kWあたり25〜35万円)」、第二に「FIT制度・FIP制度による売電収入(現在は10〜15円/kWh)」、第三に「自家消費(電気料金30〜40円/kWhの削減)」、第四に「蓄電池併用による電力自給率向上」、第5に「卒FIT後の自家消費中心シフト」などの組み合わせで決定される。世界の太陽電池市場の動向として、中国メーカーの圧倒的なコスト競争力により、日本メーカー(Panasonic・シャープ・京セラ・ソーラーフロンティア・三菱電機)の市場シェアは低下傾向にある。Panasonicは2021年に太陽電池の自社製造から段階的に撤退する方針を発表し、HITシリーズの新規生産も縮小傾向にある。その後はOEM調達による販売継続・サービス対応を行いつつ、エネルギーソリューション事業全体の再構築を進めている。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における屋上太陽光発電システム導入提案では、HIT 430などの高効率モジュールの選定が、限られた屋上面積での最大発電量確保に有効となる。収益不動産オーナーへのZEB対応・脱炭素対応・運営コスト削減提案として、屋上太陽光発電は重要な選択肢である。明誠フランチャイズの電気・太陽光工事専門会社が対応し、JCSAでも再生可能エネルギー関連のセミナーを定期開催している。

