用語集
HMタイプ
HMタイプ(High Modulus、HM、高モジュラス)とは、シーリング材・接着剤・塗膜防水材などの建築材料における物性区分のひとつで、引張弾性率(モジュラス)が高い・伸び抑制・剛性重視のタイプを指し、用語「LMタイプ(Low Modulus、低モジュラス)」と対比される、現代の建築シーリング・塗膜防水分野における基本的な物性分類概念である。シーリング材のJIS A 5758(建築用シーリング材)における物性区分として、第一に「LM(Low Modulus、低モジュラス)」(伸び率大・追従性高・適用範囲広)、第二に「HM(High Modulus、高モジュラス)」(伸び率小・剛性高・移動量小さい目地用)の2区分があり、目地の構造的特性(移動量・追従要求度)に応じて選定される。HMタイプの特徴として、第一に「引張弾性率が高い(剛性高)」、第二に「伸び率が小さい(小さい目地移動量向け)」、第三に「形状保持性能が高い(充填後の変形少)」、第四に「耐摩耗性・耐疲労性に優れる(繰り返し変形に強い)」、第五に「ストラクチュアル(構造目地)・床目地・水中目地などの用途に適合」などが挙げられる。一方、LMタイプの特徴として、第一に「引張弾性率が低い(柔軟性高)」、第二に「伸び率が大きい(大移動量目地に対応)」、第三に「追従性能が高い(建物の動き吸収)」、第四に「ワーキング目地(外壁伸縮目地・サッシ廻り目地)に適合」などが挙げられる。シーリング材の主成分別の標準的なモジュラス区分として、第一に「変成シリコン系(LM・HMの両方あり、選択幅広)」、第二に「シリコン系(LM標準、HMもあり)」、第三に「ウレタン系(LM・HMの両方あり)」、第四に「ポリサルファイド系(HM標準、剛性高)」、第五に「アクリル系(軟質、LMタイプ)」など、用途と目地特性に応じた選定が行われる。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事におけるシーリング打替工事では、目地ごとに適切なモジュラス選定(LMかHMか)が品質確保の重要要素で、明誠フランチャイズのシーリング工事専門会社が対応する。ロープアクセス工法によるシーリング打替施工は明誠の強みで、JCSAでも建築シーリング関連のセミナーを定期開催している。

