用語集
HⅢロケット
H3ロケット(H-IIIロケット、H3 Launch Vehicle)とは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と三菱重工業株式会社が共同開発した、日本の新型主力大型ロケットで、H-IIAロケットの後継機として2024年(令和6年)2月17日に初めて打上げに成功した、現代の日本の宇宙開発における主力ロケット概念である。H3ロケットの開発目的は、第一に「打上げコストの大幅削減(H-IIAから約半分の50億円目標)」、第二に「打上げ能力の向上(衛星質量3〜6.5トン対応)」、第三に「商業衛星打上げ市場での競争力強化」、第四に「日本の宇宙産業の自立性確保」、第五に「次世代宇宙技術の基盤形成」などである。技術的特徴として、第一に「液体水素・液体酸素エンジン LE-9(独自開発、推力150トン)」、第二に「固体ロケットブースター SRB-3(推力220トン×0/2/4本構成)」、第三に「全長63m・最大質量574トン」、第四に「フェアリング2種類(標準型・拡大型)」、第五に「H-IIAと比較した自動化・低コスト化(部品点数の削減、汎用部品の活用)」、第六に「種子島宇宙センターからの打上げ」などが挙げられる。H3初号機は2023年3月7日の第1回打上げで第2段エンジンの異常により失敗したが、対策後の2024年2月17日の試験機2号機で初成功を達成した。その後、2024年6月の試験機3号機で本格的な実用衛星(だいち4号、ALOS-4)の打上げに成功し、商用打上げの基盤を確立した。H3が商業打上げ市場で競争する競合は、第一に「SpaceX Falcon 9(米国、再使用型、現在の世界トップシェア)」、第二に「Ariane 6(欧州、ESA・Arianespace)」、第三に「Long March(中国)」、第四に「Soyuz(ロシア)」、第五に「ULA Vulcan(米国)」、第六に「Rocket Lab Neutron(米国)」など。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事との直接関連は薄いが、宇宙開発関連施設の建築工事・打上げ管制施設の維持管理・JAXA施設のメンテナンスなどで建設業界と接点がある。明誠の関連事業領域ではないが、JCSAでも先端技術トレンドのセミナーを開催し、建設業者の知見拡張を支援している。

