用語集
SPファインカラー仕上勾配
SPファインカラー仕上勾配とは、田島ルーフィング株式会社の屋上アスファルト露出防水層保護塗料「SPファインカラー」を仕上層として塗布する際の、屋根面の最低勾配確保に関する施工技術指標を指す。屋上防水層は雨水を確実に排水し、水溜まり(滞水)が発生しないようにするため、最低限の排水勾配(一般に1/100〜1/50以上、田島ルーフィングのSPシリーズ標準は1/100以上)を確保することが施工マニュアルで規定されている。水溜まりが発生する屋上は、(1)防水層への長時間水圧負荷による劣化加速、(2)凍結融解による防水層の損傷、(3)藻・苔・カビの繁殖による美観悪化と防水層腐食、(4)紫外線・酸性雨の濃縮による塗膜劣化、(5)漏水リスクの増加、など多面的な悪影響をもたらすため、適切な勾配確保は防水寿命に直結する重要要素である。仕上勾配を確保する手段としては、(1)下地モルタルによる勾配付け(最も一般的)、(2)軽量モルタル・断熱モルタルによる勾配付け、(3)勾配付き断熱材(テーパーボード)の敷設、(4)既存勾配の再利用と部分補修、などがある。さらに、ドレン位置の追加設置・ルーフドレンの能力増強・脱気筒の適切配置などにより、排水機能と防水層の長寿命化を総合的に向上させる設計が標準となる。明誠の大規模修繕案件においては、屋上防水改修の事前調査で滞水箇所をドローン・赤外線サーモグラフィ・水準器測定により網羅的に把握し、必要に応じて下地勾配の修正・ドレン追加・脱気筒設置などを含む総合的な改修設計を行うことで、SPファインカラー仕上後の長期耐久性を確実に確保している。ロープアクセス工法による高所部の調査と組み合わせることで、足場費を抑えた精度の高い改修プランを提供できる。

