用語集
XPS押出法ポリスチレン
XPS押出法ポリスチレンフォームとは、原料のポリスチレンビーズに発泡剤を加えて加熱溶融し、押出機から連続的に発泡板状に成形した断熱建材であり、ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)と区別される独立気泡構造を持つことが最大の特徴である。独立気泡率はおおむね95%以上で、長期使用下でも気泡内の発泡剤が抜けにくく、製造から30年経過しても熱伝導率の劣化が小さい長期耐久性が評価されている。JIS A 9521では1種〜3種、A〜D類に分類され、用途や圧縮強度、難燃グレードに応じて選定される。3種bAは地中外周や基礎断熱に、3種bCは屋上断熱や壁内充填に適する。建築物省エネ法の改正により、2025年4月以降の新築では原則すべての建物に省エネ基準適合義務が課され、断熱等級6・7への対応強化が進んでおり、既存マンション・ビルの大規模修繕でも外断熱改修の需要が拡大している。明誠が施工する大規模修繕では、外壁外断熱工法(ETICS)や逆さ屋根工法の断熱材としてXPSが選ばれ、外気側にXPS、内側に既存躯体という構成で結露・カビ・冷暖房負荷を一括解消する事例が増えている。ロープアクセス工法では、軽量なXPSパネル(厚さ50mm、910×1820mm品が3kg程度)を上下階で受け渡しながら張り付ける施工が可能で、足場費を抑えた断熱改修を実現できる。ハイブリッド工法では、低層階のバルコニー周りを足場で施工し、上層階の外壁面をロープアクセスで断熱・塗装する組み合わせが効果的である。JCSAの専門部会では、XPSを含む省エネ改修の補助金申請ノウハウを共有しており、ハウスメーカー出身者や建築士資格者によるサポート体制が整備されている。XPSの長期性能評価では、欧州ECISO/EOTAの長期熱伝導率試験(30年経過時のλ値)が国際的なベンチマークとなっており、日本でもJIS A 9521改正でこれに準拠する評価方法が導入されている。建設現場での品質管理では、製品ロット毎の熱伝導率証明書・防火認定書・含水率データの確認が必要となり、施工要領書に明記される。明誠が手掛けるマンション・ビル・ホテルの大規模修繕では、XPS外断熱層の上に塗装仕上げを施す「外断熱仕上塗材システム」(ETICS:External Thermal Insulation Composite System)の採用も増えており、メッシュ補強・ベースコート・トップコートの3層構成で外観意匠と省エネ性能を両立する。フランチャイズ加盟業者の中にはETICS施工技能士保有者も増えており、輸入材メーカー(StoCorp、Sto、Sika等)との技術提携も視野に入る。JCSAでは省エネ改修の補助金制度(GX-ETS、住宅省エネ2024、断熱リフォーム支援事業など)の最新情報を共有し、加盟業者の受注競争力強化を支援している。明誠の経営戦略として、こうした省エネ改修分野は今後の事業拡大の中核領域と位置づけられている。明誠が目指す日本における大規模修繕業界の新しいスタンダード形成において、こうした個別技術領域の深掘りと幅広い対応力の両立が、フランチャイズ全国展開の中核戦略となる。JCSAを通じた業界横断的な情報共有が、こうした取り組みを下支えしている。

