用語集

エッグチェア

読み方
えっぐちぇあ

エッグチェアとは、デンマークの建築家・デザイナー、アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen, 1902-1971)が1958年にコペンハーゲンのSASロイヤルホテル(現ラディソン・コレクション・ロイヤルホテル)のロビー家具として設計した、卵形の包み込むフォルムを持つ一人掛けラウンジチェアである。プロデュースは現在もデンマークのフリッツ・ハンセン(Fritz Hansen)社が手掛けており、ハンドメイドの成形プロセスと、ファブリック・レザー張りの選択肢が揃う名作家具として世界的に認知されている。曲面成形は石膏型による発泡ウレタン成形を経て、職人による手張りで仕上げられ、価格は本革仕様で100万円を超えることも多い。代表的展示はニューヨーク近代美術館(MoMA)、デンマーク国立美術館、東京国立近代美術館などにある。明誠が手掛けるホテル大規模修繕の現場では、ロビー家具の更新や保護養生を伴うケースが多く、エッグチェアのような高額・希少な家具を傷つけず保護することが求められる。特にアルネ・ヤコブセンの作品は意匠登録・著作権保護の対象となっており、修復や張り替えはフリッツ・ハンセン認定業者の対応が必要となるため、施工計画段階での移動・保管・保護動線の設計が重要となる。ロープアクセス工法を採用すると外壁工事中の館内営業継続が可能となり、ロビーの家具を移動・撤去せず工事できるメリットがある。ハイブリッド工法ではロビー周りを足場で慎重に施工し、上層階をロープアクセスで効率化するなど、ホテル固有の意匠資産を守る工法選択が可能である。エッグチェアの修復・張替えはフリッツ・ハンセン認定工房または日本国内の正規取扱店(パシフィックファニチャーサービス、アクタス、コスモ等)が請け負い、新品張替えで30〜50万円程度の費用が発生する。中古市場でも状態の良いオリジナル品は新品同等の価格で取引され、資産価値の維持性が高い名作家具として評価される。ホテル大規模修繕では、ロビー家具のリフレッシュタイミングと外壁・共用部改修のタイミングを整合させる長期計画が重要となる。明誠が手掛けるラグジュアリーホテル改修では、家具の保護・移動・保管動線を設計図書に明記し、施工中の家具損傷ゼロを保証する体制が求められる。ロープアクセス工法を採用するメリットは、ロビー家具をその場に残したまま外壁工事を進行できる点で、ホテルオペレーターの営業継続要望に直結する強みとなる。ハイブリッド工法では低層ロビー部のみ足場で慎重に施工し、上層客室階をロープアクセスで効率化することで、宿泊客の滞在体験を損なわずに改修を完了させる。フランチャイズ加盟業者の中には家具リフィニッシュ・補修を専門とする会社もあり、ワンストップでホテル改修を支援できる体制が広がっている。JCSAではホテル業界向けの保全セミナーも企画されている。高度化・専門化が進む建設業界の中で、明誠は3工法対応・フランチャイズ全国展開・JCSA運営という独自の経営資源を活かし、収益不動産オーナー・建設業経営者への総合的な技術提案を展開している。

← 用語集一覧へ戻る

お気軽にご相談ください!