用語集
あばら筋
読み方
あばらきん
あばら筋(あばらきん、Stirrup、スターラップ)とは、鉄筋コンクリート造(RC造)の梁や柱において、主筋(軸方向鉄筋)を取り巻くように配置される垂直または斜めの鉄筋を指し、梁・柱のせん断補強・主筋座屈防止・コンクリート拘束の3つの重要な役割を担う鉄筋である。あばら筋という名称は人体の肋骨(あばら骨)に似た形状から付けられたもので、英語ではstirrup(鐙=あぶみ)と呼ばれ、馬具の鐙に形が似ていることに由来する。あばら筋の役割は、(1)梁のせん断破壊(斜めひび割れ)に対する抵抗、(2)主筋の座屈防止(主筋を所定位置に保持)、(3)コンクリートの拘束効果による圧縮強度・延性の向上、(4)地震時の靭性確保、などである。形状はU字型・閉鎖型(4辺閉合型)・スパイラル型・らせん型などがあり、用途に応じて使い分ける。建築基準法・建築学会RC構造計算規準(RC規準)では、梁・柱のあばら筋・帯筋について最小鉄筋量・最大間隔・末端フックの角度・継手の規定などが厳格に定められており、特に1995年の阪神・淡路大震災以降は柱の帯筋・梁のあばら筋の高密度配置(135度フック付き閉鎖型)が標準化された。マンション・ビルの大規模修繕工事や耐震補強工事においては、既存梁・柱のあばら筋の不足や腐食が建物の耐震性能を大きく左右し、炭素繊維シート巻立補強・鋼板巻立補強・PCM吹付補強などの耐震補強工法を選定する判断材料となる。明誠は耐震診断結果に基づく適切な耐震補強提案を、フランチャイズ加盟の構造専門業者と連携して行える。

