用語集
アウトフレーム工法
アウトフレーム工法(あうとふれーむこうほう、Outer Frame Method)とは、鉄筋コンクリート造(RC造)・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の集合住宅・マンションの設計手法のひとつで、住戸の外周部に位置する柱(バルコニー側の柱)を、住戸内部に張り出させるのではなく、住戸外側(バルコニー側)に張り出させる構造形式を指す。一般的な集合住宅では、構造柱がリビングルーム・洋室・寝室の室内コーナー部に張り出して凸状に出っ張ることが多く、家具配置の制約・空間の使いにくさ・デザイン上の不満点の原因となっていた。アウトフレーム工法は、これらの構造柱を住戸内側ではなくバルコニー側(屋外側)に配置することで、室内空間を矩形(長方形)に整え、コーナーまで広く有効活用できるようにする工法である。主なメリットは、(1)室内空間が四角く整いインテリアレイアウトの自由度が向上、(2)コーナーに家具・収納・本棚・カウンターを配置可能、(3)窓・建具の位置自由度が向上、(4)視覚的な開放感、(5)採光・通風の最適化、などである。一方、(A)バルコニー側に柱が出るためバルコニー有効幅が若干狭くなる、(B)構造設計上の検討項目が増加(梁の架け方、柱配置の最適化、耐震性能の確保)、(C)外観デザイン上の対応(柱が外観に表出するため、外装材の意匠的処理が必要)、などの留意点もある。日本の中・大規模マンション市場では1990年代後半から徐々に普及し、現在は新築タワーマンション・分譲マンションの標準仕様として広く採用されている。マンション大規模修繕工事の文脈では、アウトフレーム工法を採用したマンションの外壁改修において、(i)バルコニー側に張り出した柱面の塗装更新・補修、(ii)柱と外壁の取合い部のシーリング更新、(iii)柱表面のひび割れ・浮き・剥離の補修、(iv)柱回り装飾・モール・笠木の補修、などの専門的施工が必要となる。明誠グループのロープアクセス工法は、足場仮設の難しいアウトフレームの突出柱周りの近接作業に特に有効で、足場費用を圧縮しつつ高品質な外壁修繕を実現できる強みを発揮する。

