用語集
アキスミンスター・カーペット
アキスミンスター・カーペット(Axminster Carpet)とは、英国デヴォン州アキスミンスター由来の高級カーペットの製造技法・産地ブランド・カーペット製品を指し、世界三大カーペット技法(ペルシャ絨毯、トルコ絨毯、アキスミンスター・カーペット)に数えられる伝統的かつ最高峰の高級カーペットである。1755年にトーマス・ホイティー(Thomas Whitty)が英国アキスミンスターで創業した工房が発祥で、ホイティーは当初トルコ絨毯の手織り技法を学び、それを発展させた高密度・高色数のカーペットを王室・貴族向けに製造したことから王室御用達となり、英国王ジョージ3世から正式な特許を授与された歴史ある名門である。1830年に火災で工房は焼失、1937年に閉鎖となったが、アキスミンスター技法そのものは継承され、現在も世界中の高級カーペットメーカーがこの技法を用いて製造を続けている。アキスミンスター・カーペットの主な技術的特徴は、(1)パイル糸を独立した束(タフト、Tuft)として地組織に植え込む工法で、複雑な多色図柄を自由に表現可能、(2)色数256色以上の同時織り込み、(3)パイル高さ・密度・素材を自由に変化させて意匠表現、(4)耐久性・耐摩耗性が極めて高い、(5)厚みのある豪華な質感、(6)防火・防滑・抗菌・防汚などの機能性付与が可能、(7)デザイナーズパターン・コーポレートデザイン・カスタムデザインへの対応、などである。素材は伝統的にウール(羊毛)80%・ナイロン20%の混紡が標準で、近年はリサイクル材料・サステナブル素材の採用も進んでいる。世界中の代表的採用施設には、(A)バッキンガム宮殿・ホワイトハウス・ヴェルサイユ宮殿・クレムリン等の王宮・大統領官邸、(B)ホテル(ザ・リッツ、ザ・ペニンシュラ、フォーシーズンズ、リッツ・カールトン、ハイアット、シャングリラ等の世界的高級ホテルチェーン)、(C)カジノ(ベラージオ、ウィン、ベネチアン等のラスベガス高級カジノ)、(D)劇場・コンサートホール(メトロポリタン歌劇場、ロイヤルオペラハウス、サントリーホール等)、(E)豪華客船(クイーン・メリー2号、ロイヤル・カリビアン等)、(F)国会議事堂、大使館、最高裁判所等の公共施設、などがある。マンション・ビル大規模修繕工事における高級ホテル・分譲マンション・ハイクラスオフィスのリニューアル案件で、アキスミンスター・カーペットの張替工事が必要となるケースがあり、明誠フランチャイズの内装専門会社は熟練の技能でこれら高級カーペット施工に対応している。

