用語集

アクリル繊維

読み方
あくりるせんい

アクリル繊維(あくりるせんい、Acrylic Fiber)とは、アクリル酸誘導体(アクリロニトリル、AN)を主原料として重合・紡糸して得られる合成繊維の総称で、ウール(羊毛)に似た風合いと耐久性を持つ代表的な化学繊維の一カテゴリーである。アクリル繊維は1950年代に米国デュポン社(オーロン、Orlon)が工業化し、その後日本国内では旭化成(カシミロン)、東レ(トレロン、後撤退)、三菱ケミカル(ボンネル、後撤退)などが商業生産を行ってきた。世界市場では現在、中国・トルコ・台湾・インド・メキシコなどの製造拠点が主流となっており、年間世界生産量は約100万トン規模である。アクリル繊維の主な特徴は、(1)ウールに似た風合いと暖かさ、(2)優れた発色性と色保持性能、(3)軽量で扱いやすい、(4)虫食い・カビへの耐性(ウールに比べた優位性)、(5)水を吸いにくく速乾性が良い、(6)耐紫外線性(屋外用途に対応)、(7)耐酸性・耐アルカリ性、(8)コストパフォーマンス、(9)多彩な色調・テクスチャー、などである。一方、(i)静電気の発生、(ii)熱に対する弱さ(200℃前後で軟化)、(iii)燃えやすい(防炎処理が必要)、(iv)ウールほどの吸湿性・調湿性はない、(v)リサイクル性は若干劣る(最近は改善中)、などの注意点もある。アクリル繊維の主な用途は、(A)衣料品:セーター、カーディガン、ストール、マフラー、靴下、(B)寝具:毛布、シーツ、布団カバー、(C)カーペット・絨毯・ラグ、(D)家具用ファブリック:イスバリ、ソファカバー、(E)カーテン・カーテン地、(F)ぬいぐるみ・人形・玩具、(G)模型用フェルト・羊毛フェルト風、(H)工業用:フィルター、人造繊維パルプ、不織布、(I)航空機・船舶・車輌の内装、(J)人工レザー・人工皮革の繊維基材、などである。建築・建設業界との接点としては、住宅・マンション・ホテル・店舗のインテリアにおけるカーペット・カーテン・家具用ファブリックの主要素材として広く使われており、マンション・ビル・ホテル大規模修繕工事に伴うインテリアリニューアルの場面で、アクリル繊維製品の張替・更新が頻繁に行われる。明誠フランチャイズの内装専門会社は、各メーカーの製品特性を熟知し、施主・テナント・住居者の好みと使用条件に応じた最適な繊維製品選定・施工を提供している。

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