用語集
アス系パネル通気脱気
アス系パネル通気脱気(あすけいぱねるつうきだっき、Asphalt-based Panel Ventilation/Degassing)とは、屋上防水工法の一つで、アスファルト系防水材を用いたパネル張りの防水層に通気層・脱気装置を組み合わせて、下地のコンクリート躯体からの湿気・水蒸気を屋外に排出することで、防水層のフクレ・剥離・劣化を防止する複合工法を指す。コンクリート躯体は施工時に含まれる水分(コンクリート練り混ぜ時の水・養生水・降雨水など)が長期間にわたって徐々に蒸発し、防水層と躯体の界面に湿気・水蒸気として滞留する。この湿気が太陽光による加熱で気化・膨張するとパネル状の防水層と躯体の間にフクレを発生させ、最終的には防水層の破断・剥離・漏水事故につながる。アス系パネル通気脱気工法は、(1)コンクリート下地に部分接着または絶縁工法でアスファルト系パネル防水層を施工、(2)パネル間の目地・端部に通気層を確保、(3)屋上の高い位置に脱気装置(脱気筒・脱気金物・脱気弁)を設置、(4)湿気・水蒸気が自然対流または風圧差により脱気装置から屋外へ排出される、という機構で機能する。これにより、防水層のフクレ・剥離・劣化を抑制し、長期20年〜30年の耐久性を確保できる。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事において、屋上防水の改修工事で既存防水層の上に新規防水層を被せる「カバー工法」を採用する場合、特にアス系パネル通気脱気工法は既存防水層からの湿気を逃がす重要な役割を果たす。明誠ではフランチャイズ加盟の防水専門会社と連携し、現場の屋上面積・形状・既存防水仕様・劣化状況に応じて最適な通気脱気計画を立案し、長期耐久性に優れた屋上防水工事を提供している。

