用語集
アトリウム
アトリウム(Atrium)とは、建物の中央部に設けられた大規模な吹き抜け空間で、上部にガラス屋根や天窓を持つことが特徴の建築空間を指す建築用語である。語源は古代ローマ住宅における中庭空間「アトリウム」に由来し、家族の集いの場・採光・通風・雨水収集の中心として機能していた。現代建築においては、ジョン・ポートマン(John Portman)が1967年に設計したアトランタのハイアットリージェンシー・アトランタで巨大なホテルアトリウムを提案して以降、世界的に普及した建築様式である。日本では1980年代以降、商業施設・オフィスビル・ホテル・庁舎・大学などで導入が進み、東京都庁第一本庁舎(1991年)、東京国際フォーラム(1996年)、六本木ヒルズ森タワー(2003年)、東京ミッドタウン(2007年)、新宿野村ビル、東京サンケイビル、品川インターシティなどに大規模アトリウムが設置されている。アトリウムの設計上の意義は、(1)採光・換気・気積で快適な内部環境を提供、(2)巨大スケール感によるシンボリックな空間演出、(3)テナント・利用者の交流・滞留場所として機能、(4)災害時の避難経路・煙制御空間としての役割、(5)エネルギー収支上の温室効果(パッシブヒーティング)、などにある。一方、課題として、(1)空調負荷の増大、(2)煙制御・防火区画の困難、(3)ガラス屋根の防水・耐風・耐震性確保、(4)清掃・メンテナンスのアクセス困難、などがあり、ロープアクセス工法による高所ガラス清掃・点検・防水修繕の需要が高い。明誠はロープアクセス工法のフランチャイズ展開で、こうした大空間アトリウムを持つビル・ホテル・商業施設のメンテナンスにも対応できる体制を整えている。

