用語集
アメリカ積み
読み方
あめりかづみ
アメリカ積み(あめりかづみ、American Bond、Common Bond)とは、煉瓦造(レンガ造)の積み方の一種で、長手面(煉瓦の長い面)と小口面(煉瓦の短い面)を組み合わせて配列する積み方の基本パターンの一つで、19世紀以降の北米・欧州・日本で広く採用されてきた伝統的な煉瓦積み工法である。代表的な配列は、(1)5〜7段の長手積み(ストレッチャーボンド)を続けた後、1段の小口積み(ヘッダーボンド)を入れて煉瓦壁の内外を一体化させる、(2)長手積みは見栄えが良くシンプル、小口積みは構造的に内外をつなぐ役割、を担う。これに対し、(A)イギリス積み(English Bond、長手段と小口段を交互に積む、最も構造的に強固)、(B)フランス積み(フレミッシュボンド、Flemish Bond、各段で長手と小口を交互に積む、意匠性高い)、(C)オランダ積み(Dutch Bond、フレミッシュ系の変形)、などの伝統的積み方があり、地域・時代・建物用途・意匠目的に応じて選択された。日本では明治時代以降の煉瓦造建築(東京駅丸の内駅舎、横浜赤レンガ倉庫、富岡製糸場、富山法務局、北海道庁旧本庁舎など)で各種積み方が採用されており、アメリカ積みは主に大規模な工場建築・倉庫建築・公共建築で経済性と意匠性のバランスを取る積み方として用いられた。煉瓦造建築は1923年の関東大震災以降、耐震性の問題で新築は減少したが、文化財建造物・歴史的建造物として保存・修復が継続されており、近年は薄付き煉瓦タイルとして大規模修繕工事の外装意匠材料として再注目されている。明誠はレンガタイル工事のフランチャイズ加盟業者と連携した高意匠修繕を提案できる。

