用語集

アンカー耐力

読み方
あんかーたいりょく

アンカー耐力(あんかーたいりょく、Anchor Capacity)とは、コンクリート躯体に施工したアンカーが負担できる最大荷重を指す構造設計用語で、(1)引抜耐力(軸方向引張荷重)、(2)せん断耐力(横方向荷重)、(3)モーメント耐力(曲げ荷重)、(4)疲労耐力(繰返し荷重)、(5)地震時耐力(動的荷重)、などの各方向で評価される。アンカー耐力は、(A)アンカー径・長さ、(B)コンクリート強度(一般に18〜36N/mm²)、(C)アンカー材質(鋼・ステンレス)、(D)施工品質(穿孔精度・清掃・締付トルク)、(E)養生条件、(F)周辺アンカーとの間隔・縁端距離、などの多数要因の影響を受ける。設計時には、(i)製品メーカー公表のカタログ値、(ii)日本建築あと施工アンカー協会(JCAA)標準仕様書、(iii)建築基準法・JIS規格、(iv)日本建築学会の各種計算基準、などに基づき、安全率を考慮した許容耐力を採用する。一般的な許容引抜耐力は、(a)M10ボルト:5〜10kN、(b)M12ボルト:8〜15kN、(c)M16ボルト:15〜25kN、(d)M20ボルト:25〜40kN、(e)M24ボルト:40〜60kN、などの範囲で設計される(コンクリート強度・アンカー長さ・施工条件により変動)。施工後は引抜試験(一次・二次)で実測耐力を確認する。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における、(A)外壁補強の耐力設計、(B)看板・避雷設備の支持耐力、(C)ロープアクセス支点の安全耐力(一般に20kN以上)、などで重要な設計パラメータとなる。明誠はJCAA認定施工士の品質保証施工と引抜試験記録の徹底管理で、構造安全性を確実に確保する。

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