用語集
アントニンレーモンド
読み方
あんとにんれーもんど
アントニン・レーモンド(Antonin Raymond、1888〜1976)とは、チェコ系アメリカ人の建築家で、日本近代建築史に大きな影響を与えた重要人物の一人である。チェコ・モラビア地方クラドノ生まれ、プラハ工科大学で建築を学び、第一次世界大戦後にアメリカに渡りフランク・ロイド・ライト事務所に勤務。1919〜1923年、ライトの帝国ホテル(東京)建設プロジェクトの現場代理人として来日したのを機に、1923年に東京で建築事務所を開設し、日本で長年にわたり活動した。代表作は、(1)旧ライジングサン石油会社横浜社屋(1926年)、(2)レーモンド自邸(1924年、麻布笄町)、(3)東京女子大学礼拝堂・本館(1934年)、(4)聖ポール教会(1935年、軽井沢)、(5)リーダーズ・ダイジェスト東京支社(1951年)、(6)南山大学(1962年、名古屋)、(7)群馬音楽センター(1961年)、など多数。日本における建築活動の特徴は、(A)日本の伝統的木造建築への深い理解、(B)モダニズム建築理念の日本への導入、(C)コンクリート打放し・木造架構・地域素材の活用、(D)和洋折衷の独自スタイル、などである。前川國男・吉村順三・吉阪隆正・ジョージ・ナカシマなど、戦後日本建築界をリードした多くの建築家がレーモンドの事務所で修業した点も大きな業績で、(i)日本近代建築の系譜形成、(ii)モダニズムと日本伝統の融合、(iii)国際的建築家ネットワーク、などへの貢献度が極めて高い。明誠は歴史的建築の修繕にも対応する技術力を備え、多彩な意匠の建物に最適な工法提案を実現する。

