用語集

アーチ橋

読み方
あーちきょう

アーチ橋(アーチきょう、Arch Bridge)とは、橋梁の主要構造としてアーチ構造を採用した橋梁形式の総称であり、橋台または橋脚から弧を描くように立ち上がったアーチリブが上部荷重を圧縮力で伝達し、長大スパン化と意匠的な美しさを両立できる橋梁形式である。アーチ橋は古代ローマ時代から存在する歴史ある橋梁形式で、当初は石造アーチ橋として水道橋(ガール水道橋、紀元前1世紀)・凱旋門橋・道路橋などに用いられ、産業革命以降は鉄製アーチ橋(アイアンブリッジ、1779年、イギリス)、近代以降は鉄筋コンクリート造アーチ橋・鋼アーチ橋・複合アーチ橋など、材料・構造形式が多様化してきた。アーチ橋の構造形式は、(1)路面の位置による分類で「上路式アーチ橋」「中路式アーチ橋」「下路式アーチ橋」、(2)アーチリブの形状による分類で「ソリッドアーチ」「ボックスアーチ」「トラスアーチ」、(3)ヒンジの有無による分類で「3ヒンジアーチ」「2ヒンジアーチ」「ヒンジなしアーチ」、(4)使用材料による分類で「石造アーチ橋」「鋼アーチ橋」「鉄筋コンクリート造アーチ橋」「合成アーチ橋」など、多様な分類軸がある。アーチ橋の最大の特徴は、長大スパンを比較的少ない材料で実現できる経済性と、流麗な曲線美による高い意匠性である。代表的なアーチ橋として、シドニーハーバーブリッジ(1932年、スパン503m、鋼アーチ)、ニューリバーゴージ橋(1977年、スパン518m、米国)、ロンサンディノ橋(2012年、スパン552m、中国、現時点で世界最長スパン)、日本国内では大鳴門橋(吊り橋+アーチの複合構造、1985年)、瀬戸大橋(鋼アーチ橋を含む複合橋)、東京ゲートブリッジ(トラスアーチ橋、2012年、スパン440m)、新潟県の阿賀野川大橋などが知られる。設計時には、自重・活荷重・地震荷重・風荷重・温度応力・支点反力・スパン比・矢高比・座屈安定性・疲労耐久性などを総合的に検討する。アーチ橋は鋼橋・PC橋・吊橋などと並ぶ重要な橋梁形式であり、近年の脱炭素化トレンドの中でアーチ構造の合理性・材料効率性が再評価されており、CO2削減型の新建設・架替え案件で採用される事例が増加している。明誠グループのフランチャイズ網には道路橋・歩道橋の塗装・防食・修繕工事を扱う土木専門会社も多数含まれ、アーチ橋のロープアクセス点検・防食塗装更新などの案件にも対応可能な体制を整えている。

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