用語集

アートディレクター

読み方
あーとでぃれくたー

アートディレクター(Art Director、AD)とは、デザイン・広告・出版・映像・Web・ゲーム・空間演出など、ビジュアル表現を伴うクリエイティブ業務全般において、企画コンセプトに基づきデザインの方向性を決定し、グラフィックデザイナー・イラストレーター・カメラマン・スタイリスト・コピーライターなど複数のクリエイターを統括して、最終的なビジュアルアウトプットの品質と一貫性を担保する責任職である。アートディレクターは「クリエイティブの意匠総監督」「ビジュアル表現の総合プロデューサー」として位置づけられ、広告代理店・デザイン事務所・出版社・テレビ局・映画制作会社・Web制作会社・ゲーム制作会社・建築設計事務所・コンサルティング会社・インハウスマーケティング部門など、多様な業界で活躍する職種である。具体的な業務内容は、(1)クライアントヒアリングと企画立案、(2)ターゲット分析とコンセプトメイキング、(3)ビジュアルアイデンティティ(VI)設計、(4)レイアウト・タイポグラフィ・カラーパレット・写真イメージ・イラストレーションスタイルなどの統一指示、(5)クリエイティブチームのマネジメント、(6)クライアントへのプレゼンテーション、(7)制作物の品質チェックと修正指示、(8)納品後の効果検証とフィードバック、などである。アートディレクターに求められるスキルは、(A)デザイン感性・美的判断力、(B)コンセプト構築力・課題解決力、(C)プロジェクトマネジメント力、(D)ヒアリング力・コミュニケーション力、(E)プレゼンテーション力、(F)クリエイティブツール(Adobe Photoshop、Illustrator、InDesign、XD、Figma等)の習熟、(G)マーケティング・ブランディングの知識、など多面的な能力である。日本国内では、東京アートディレクターズクラブ(東京ADC)が毎年「ADC賞」を選定しており、優れたアートディレクション作品が表彰されている。代表的な日本人アートディレクターには、亀倉雄策(東京五輪1964ポスター)、田中一光(無印良品VI)、佐藤可士和(ユニクロ・楽天VI)、原研哉(無印良品・GINZA SIX)、佐藤卓(明治おいしい牛乳)などがおり、それぞれ日本のデザイン文化の発展に大きな貢献を果たしてきた。建設業界・不動産業界においても、自社ブランディング・ホームページ・カタログ・パンフレット・展示会ブース・モデルルーム演出・施工現場掲示物などのビジュアル表現において、アートディレクターの起用または社内ブランディング担当者の育成が重要視されており、明誠およびJCSA(一般社団法人全国建設業支援協会)でも、加盟企業のブランディング強化のためのデザイン支援・マーケティング支援を提供している。

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