用語集

アームチェア

読み方
あーむちぇあ

アームチェア(Armchair)とは、座面の左右両側に「腕木(肘掛け、アーム、Arm)」が付いた椅子の一種で、日本語では「肘掛け椅子(ひじかけいす)」とも呼ばれる、最も普及している椅子形態の一つである。アームチェアは長時間の着座でも疲れにくく、立ち上がり・着座動作の際にアーム部分に手をかけて支えにできるため、人間工学的にも優れた椅子形式とされている。アームチェアの歴史は古く、古代エジプト・古代メソポタミア・古代ローマの王侯貴族用玉座に既に肘掛けが備わっており、中世ヨーロッパでは権威・地位の象徴として教会・宮廷で広く使用された。一般市民の家具として普及するのは18〜19世紀以降で、ロココ様式・ジョージアン様式・ヴィクトリアン様式・アール・ヌーヴォー・アール・デコなど各時代の様式美が反映された多彩な意匠が生まれた。20世紀のモダニズム期にはバウハウスのマルセル・ブロイヤー(ワシリーチェア、1925年)、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(バルセロナチェア、1929年)、ル・コルビュジエ(LC2グランコンフォール、1928年)、シャルル&レイ・イームズ(イームズラウンジチェア、1956年)、アルネ・ヤコブセン(エッグチェア・スワンチェア)、フィン・ユール(チーフテンチェア)、ハンス・J・ウェグナー(PP501・PP503など)、フリッツ・ハンセン社・ルイス・ポールセン社などのデザイナー家具が世界的な名作として誕生した。日本では江戸時代まで畳生活が主流で椅子文化が定着していなかったが、明治維新後の洋風化と共に西洋アームチェアが導入され、現在では応接室・書斎・リビング・オフィスエグゼクティブルーム・劇場・図書館・病院待合室・ホテルロビーなど、あらゆる建築空間で活用される標準的な椅子となっている。素材は木材・金属・プラスチック・ファブリック・本革・合成皮革など多種多様で、用途・意匠・耐久性・価格帯に応じて選定される。住宅設計においては、家族構成・ライフスタイル・部屋のサイズ・他の家具との調和を考慮した選定が重要となる。マンション・戸建住宅・ホテルなどの大規模修繕工事においても、リビング・応接室・ロビー・ラウンジなど共用空間の家具更新・リニューアル提案でアームチェア選定が重要なポイントとなり、明誠グループはインテリア提案を含む総合的な空間リニューアル提案を行える体制を整えている。

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