用語集
アーリーアメリカンスタイル
アーリーアメリカンスタイル(Early American Style)とは、主に17世紀後半から18世紀後半にかけて、アメリカがまだイギリスの植民地時代から独立直後の連邦時代、そして西部開拓時代の前半期にかけて発展したアメリカ独自の住宅・家具・インテリア・テキスタイル・装飾品の様式の総称である。広義にはアメリカ・コロニアルスタイルとも呼ばれ、入植してきたヨーロッパ系移民(イギリス系・オランダ系・スウェーデン系・フランス系・ドイツ系など)がそれぞれの母国の建築・装飾文化を、北米大陸の気候・風土・入手可能な材料・移住生活の機能性要求に合わせて変容させた、実用本位かつ地域色豊かなライフスタイル文化を意味する。建築様式としては、(1)木造の急勾配屋根(雪・雨対策)、(2)レンガまたは自然石造の大型暖炉と煙突、(3)地域材を活かした木造構造、(4)窓は小さく数多く配置(防寒・防御性)、(5)外壁は木製のクラップボード(板張り)が標準、などの特徴を持ち、ニューイングランドサルトボックス様式(屋根が片側へ長く延びる形状)、ケープコッド様式(小規模なシンプルな木造住宅)、ダッチコロニアル様式(ガンブレル屋根が特徴)、ジョージアン様式(左右対称の優美な様式)、フェデラル様式(独立後の繊細優雅なスタイル)など、地域・時代ごとに多彩なバリエーションが展開した。家具様式では、(A)職人の手作りによる無垢木材家具(オーク・パイン・メープル・チェリー材など)、(B)ウィンザーチェア(17世紀英国発祥、アメリカで大流行)、(C)シェーカー家具(極めてシンプル・機能美の極致)、(D)ペンシルバニアダッチ家具(手描き装飾のフォークアート)、(E)アンティークチェスト・ロッキングチェア・テーブル・キャビネット、などが代表例として知られる。インテリア・テキスタイルでは、(あ)チェック柄・ストライプ柄・小花柄のファブリック、(い)パッチワークキルト、(う)手織りラグ・ブレイドラグ、(え)アンティーク調金物(鉄製・真鍮製)、(お)アーリーアメリカン色(深紅・濃緑・ネイビーブルー・マスタード・アースカラーなど)、などが特徴的である。日本では1970〜80年代の輸入住宅ブーム以降、アーリーアメリカンスタイルの戸建住宅・別荘・カントリーキッチン・カフェレストランなどが人気を博し、ハウスメーカーの商品ラインアップにも組み込まれた。現代でもマンション・戸建住宅・別荘のリフォーム・大規模修繕において、アーリーアメリカンテイストの内装リニューアル需要があり、明誠グループは無垢材建具・アンティーク調金物・カントリー柄壁紙・暖炉風アクセントなどを織り交ぜた総合インテリア提案を行える体制を整えている。

