用語集
アーリーアメリカン
アーリーアメリカン(Early American)とは、17世紀から19世紀前半(アメリカ独立宣言:1776年、南北戦争:1861-65年頃)にかけてアメリカ大陸の植民地時代から開拓時代に発展した建築様式・家具様式・インテリア様式の総称であり、特にニューイングランド地方・ペンシルバニア地方・南部地方・西部開拓地などで地域ごとに特徴ある住宅・家具・装飾文化として展開した。最初期のアーリーアメリカン建築は、入植したイギリス系・オランダ系・フランス系・スペイン系などヨーロッパ移民が、それぞれ母国の建築様式(ジョージアン様式・チューダー様式・スパニッシュコロニアル様式・フレンチコロニアル様式など)を北米の風土・気候・入手可能な材料に合わせて変容させたコロニアル建築から始まる。代表的な特徴としては、(1)木造の急勾配屋根(雪・雨を流すため)、(2)丸太または無垢材を多用した重厚な構造、(3)レンガまたは石造の暖炉・煙突、(4)開拓時代の素朴で実用的な家具(ハンドメイドのチェスト・ロッキングチェア・ウィンザーチェア・テーブル・棚など)、(5)植民地各地で発展した地域様式(ニューイングランドサルトボックス、ケープコッド、ジョージアン、ダッチコロニアル、フェデラル、グリークリバイバル、シェーカー、クエーカーなど)、などが挙げられる。家具様式としてはウィンザーチェア(17世紀英国発祥、北米で大流行)、シェーカー家具(極めてシンプルで機能的)、ペンシルバニアダッチ家具(装飾的なフォークアート)、フェデラル様式家具(独立後の優美なスタイル)などが代表的で、現代でもアンティーク家具市場で高い評価を受けている。アーリーアメリカン様式は、20世紀以降の住宅デザインにも大きな影響を残し、特にアメリカ郊外の戸建住宅で「コロニアル様式住宅」として愛され続けている。日本でも1970〜80年代にアメリカ的ライフスタイルへの憧れから、アーリーアメリカン調の住宅・家具・カントリーキッチン・カントリーリビングなどが流行し、ハウスメーカーの住宅商品ラインナップにも組み込まれてきた。現代の住宅・マンション・別荘のインテリアリフォームにおいても、アーリーアメリカン様式の素朴で温かみのあるテイスト、無垢木材・アンティーク調金物・カントリーパターンの壁紙・チェック柄ファブリック・ハンドメイド調家具などが根強い人気を持っており、明誠グループのフランチャイズ加盟店ではこうしたテイストの内装リフォーム・大規模修繕に対応できる職人ネットワークを整えている。

