用語集
イスラム様式
イスラム様式(いすらむようしき、Islamic Style)とは、上記のイスラム建築に共通する意匠・装飾・空間構成の総体を指す建築様式概念で、近代以降は世界各国の住宅・ホテル・商業施設・公共建築の意匠ジャンルの一つ「モロッカン様式」「オリエンタル様式」「ムーア様式」などとしても展開されている。様式の主要構成要素は、(1)幾何学アラベスク文様(タイル・木彫・石膏装飾)、(2)馬蹄形アーチ・多葉アーチ・尖頭アーチ、(3)ムカルナス(鍾乳石状の立体装飾)、(4)ドーム天井(玉ねぎ型・半球型・球面)、(5)色彩タイル(青・緑・金・白の鮮やかな配色)、(6)水盤・噴水・チャハルバーグ庭園、(7)細密な格子細工(マシュラビーヤ)、(8)アラビアカリグラフィー装飾、(9)柱頭の精緻装飾、(10)中庭中心型平面(プライバシー重視)、などである。近代以降の世界的展開では、(A)アメリカ・カリフォルニア州の「スパニッシュ・コロニアル・リバイバル」(19世紀末〜20世紀)、(B)モロッコ・マラケシュのリヤド型ホテル(中庭型旅館)、(C)ドバイ・カタール等の現代イスラム建築(ジャン・ヌーヴェル「ルーヴル・アブダビ」等)、(D)日本の中東料理店・モロッコ雑貨店のインテリア、(E)ホテル・スパ施設のオリエンタル意匠、などで採用される。マンション・ホテル・店舗の大規模修繕に伴う共用部・客室の意匠リニューアルで、イスラム様式の装飾要素を取り入れる事例があり、(i)モザイクタイル張り、(ii)アーチ型開口、(iii)真鍮製ペンダント照明、(iv)細密ジュート絨毯、などが特徴的アイテムとなる。明誠は多様な意匠ニーズに応える内装提案も含めた総合修繕プロジェクトに対応できる。

