用語集
イプシロンロケット
イプシロンロケット(Epsilon Rocket)とは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と株式会社IHIエアロスペースが共同開発・運用する日本の固体燃料推進方式の小型人工衛星打上げロケットを指す。M-Vロケット後継機として開発され、2013年9月14日に1号機が初打上げに成功した。全長約26m、直径約2.6m、3段式(オプションで4段式PBS)構成、最大ペイロード約1.2トン(低軌道)、固体燃料推進方式を採用し、液体燃料ロケットと比べて構造が簡素で運用コストが低い設計である。打上げ自動化システム「Mobile Operation Control」により、従来は数十名規模のオペレーターが必要だった打上げ管制を、わずか数名のチームで実施可能となっている。これにより打上げコストが大幅に低減され、商業的競争力を持つ小型衛星打上げサービスを提供できるようになった。打上げ実績は、1号機「ひさき」(SPRINT-A、惑星分光観測衛星)、2号機「ERG」(あらせ、ジオスペース探査衛星)、3号機「ASNARO-2」(観測衛星)、4号機「革新的衛星技術実証1号機」、5号機「革新的衛星技術実証2号機」、6号機「革新的衛星技術実証3号機」と打上げを重ね、その中で6号機(2022年10月)は2段目燃焼制御に異常があり打上げ失敗となった。後継機として「イプシロンS」(イプシロン強化型)が開発中で、より大型のペイロード・低コスト化を目指している。建設業との直接の関係は限定的だが、ロケット打上場の建設・整備、衛星地上局施設の建設、宇宙関連研究施設の建設などで建設業の関与がある。JCSA加盟の建設業者にとって、宇宙開発関連工事は新規事業領域の一つとして可能性を秘めている。

