用語集

イペデッキ

読み方
いぺでっき

イペデッキ(イペでっき、Ipê Decking、Ipê Wood Deck)とは、南米産超高耐久広葉樹「イペ材(Ipê、ノウゼンカズラ科)」を使用した屋外用ウッドデッキを指す建築建材用語である。イペ材はブラジル・パラグアイ・ボリビアなど南米の熱帯雨林に自生する硬質広葉樹で、耐久性等級D-1(日本農林規格・JAS)の最高ランク、密度約1.0g/cm³以上で水に沈むほど高密度、天然抗腐朽成分(イペオール、ラパコール)を豊富に含むため、防腐剤未処理でも25〜30年以上の長期耐久性を持つ世界最高峰のデッキ材として認知されている。物性は、引張強度・曲げ強度・圧縮強度のいずれも建築構造材として極めて優秀で、シロアリ・腐朽菌・カビへの自然抵抗性、紫外線への耐性、塩害への耐性、火災時の延焼遅延性などを併せ持つ。施工後の経年変化は、初期は深いコーヒーブラウン〜赤褐色だが、紫外線曝露により徐々にシルバーグレーに退色する。退色を抑えたい場合は、専用オイル(ウッドオイル、デッキオイル)の年1〜2回の塗布メンテナンスにより色味維持が可能である。イペデッキの主な用途は、第一に住宅・マンションのバルコニー・テラス・ルーフトップ、第二にホテル・リゾート施設のプールサイドデッキ・庭園デッキ、第三に公共施設の歩行者デッキ・遊歩道、第四に橋梁・桟橋・船舶のデッキ、第五に商業施設のテラス席・オープンカフェなどである。施工は実加工(連結)または隙間付き並べ、根太(ねだ)の上に固定する標準工法で、ステンレスビス・専用クリップ留めなどが用いられる。価格は1㎡あたり15,000〜30,000円(材料費)と高価だが、再塗装サイクル長期化・張替えサイクル長期化を考慮するとライフサイクルコストでは経済的な選択肢となる。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事において、既存ウッドデッキの張替・新設工事は明誠の中核事業領域の一つで、ロープアクセス工法による高所バルコニー部の安全な施工を含むトータルな提案を可能としている。

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