用語集

イペ重複

読み方
いぺじゅうふく

イペ重複(イペじゅうふく、Ipê Duplication)とは、南米産の高耐久木材「イペ(Ipê、ノウゼンカズラ科)」を建築外装・デッキ材・公共施設の床材・橋梁などに使用する際に発生する、複数の現場や複数の用途で同種材料が重複利用される現象、または材料調達・在庫管理における重複の問題を指す建材調達・建築デザイン用語である。イペ材はブラジル・パラグアイ・ボリビアなど南米の熱帯雨林に自生する超高耐久広葉樹で、耐久性D-1(最高ランク)、比重1.0以上、耐用年数25〜30年以上、防腐剤無処理でも腐朽しない天然耐久性を持ち、ウッドデッキ・公共施設の床材・遊歩道・橋梁・桟橋・船舶デッキ・高級住宅外装などに広く使用される。代表的なイペ使用事例には、ニューヨーク・ブルックリン橋の歩行者通路、ハイライン・パーク(NYC高架公園)、各地の高級住宅のウッドデッキなどがある。一方、イペ材調達の課題として、第一に違法伐採問題(FSC認証なしの違法伐採材が市場に流通)、第二に絶滅危惧種指定(CITES条約附属書IIに2022年指定、輸出入規制)、第三に価格高騰(規制と需給逼迫で過去10年で2倍程度に高騰)、第四に代替材選定の必要性(イペ材以外の高耐久材への移行)などがある。イペ重複の問題とは、建築デザイナー・施工会社が複数の物件で同じイペ材を多用しすぎることで、第一に商業デザインの差別化が困難、第二に違法伐採リスクへの集中曝露、第三に環境配慮・SDGs目標への抵触、第四に代替材検討の遅れなどを生じることを指す。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事において、共用部ウッドデッキ・バルコニーデッキ・植栽帯・ガーデンテラスなどでイペ材の劣化補修・張替が必要となるケースがあり、明誠フランチャイズの木工事専門会社は、FSC認証材・代替高耐久材(ウリン・セランガンバツ・人工木材)の提案も含めた持続可能性配慮型のリニューアル提案を行っている。

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