用語集
ウィンザーチェア
ウィンザーチェア(Windsor Chair)とは、18世紀初頭のイギリスのウィンザー城近郊(バークシャー州ウィンザー、テムズ川流域)で誕生・発展した木製椅子の伝統的家具を指す。背もたれが多数の細い棒(スポーク)で構成されていることが最大の特徴で、シンプルで実用的でありながら、職人の手仕事による温かみを感じさせる名作家具として、3世紀以上にわたり世界中で愛され続けている。ウィンザーチェアの主な特徴は、第一に「スポークバック構造」(細い円柱状の棒を多数並べた背もたれ、強度と通気性を両立)、第二に「ソリッドウッド座面」(一枚板からくり抜いた立体的な座面、人体工学的なくぼみで快適性)、第三に「ターンドレッグ」(轆轤(ろくろ)で削り出した装飾的な脚)、第四に「アームレストオプション」(アームチェア型、サイドチェア型のバリエーション)、第五に「素材」(ヤマザクラ、オーク、ヒッコリー、アッシュ、エルム、ブナ等の堅木)、第六に「仕上げ」(無塗装、ステイン仕上、ペイント仕上、ナチュラル仕上、ヴィンテージ仕上)、第七に「サイズバリエーション」(標準、コンパクト、子供用、ハイチェア等)などである。代表的なバリエーションには、第一に「ロウバックウィンザー」(背の低いスポークバック)、第二に「ハイバックウィンザー」(背の高いスポークバック)、第三に「フープバックウィンザー」(背に円弧状のフレーム)、第四に「カームバックウィンザー」(背の上部に水平棒)、第五に「ライトバックウィンザー」(背の上部に追加の棒)、第六に「サックバックウィンザー」(背と袋型の意匠)等があり、職人や産地により様々な意匠が発展した。ウィンザーチェアは18世紀後半にアメリカ植民地でも生産されるようになり、現代まで続く米国家具産業の起点の一つとなった。日本でも、北の工房(北海道)、松本民芸家具(長野)、飛騨産業(岐阜)、カリモク(愛知)等の家具産地で、ウィンザースタイルの椅子が生産されている。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における共用部・テナント区画リニューアル、特に北欧スタイル・ナチュラル・カントリー・ヴィンテージ・ジャパンディ等のテーマの空間で、ウィンザーチェアの配置は、伝統と温もりを兼ね備えた印象的な意匠演出を実現する。明誠フランチャイズの内装工事専門会社では、ウィンザーチェアを含む各種伝統家具の選定提案を可能としている。

