用語集

ウェルポイント工法

読み方
うぇるぽいんとこうほう

ウェルポイント工法(Wellpoint Method)とは、地盤掘削工事における地下水位低下工法のひとつで、直径30〜50mm程度の小口径吸水パイプ(ウェルポイント)を1〜2m間隔で地中に多数打ち込み、各ウェルポイントをヘッダーパイプで連結し、真空ポンプで負圧を発生させて地下水を強制的に集水・排水することで、施工地盤の水位を計画レベル以下まで低下させる現代の地下水処理工法を指す。1925年にアメリカのモーガン氏が発明し、第二次世界大戦後に日本に導入されて以降、都市部の地下構造物工事に欠かせない工法として定着している。本工法の主な特徴は、第一に1台のポンプで20〜50本のウェルポイントを稼働できる効率性、第二に砂質土・シルト・細砂など中〜小粒径の透水性地盤に対して特に有効であること、第三に水位低下範囲が4〜6m程度と限定的なため複数段設置(多段式)で深い掘削にも対応可能、第四に圧密促進効果による軟弱地盤改良への副次的効果を有することなどが挙げられる。適用範囲は地下鉄工事、地下駐車場・地下ピット工事、共同溝工事、マンション・ビル基礎工事、河川護岸工事など極めて広範で、特に都市部の大規模建築の根切り工事では標準的に採用される。代表的な施工会社・機材メーカーには、株式会社高知ウェルポイント、株式会社旭テクノ、株式会社ライト工業、株式会社不動テトラなどがあり、地下水処理工法の専門ノウハウを蓄積している。施工管理上の留意点として、地下水位の周辺地盤への影響(地盤沈下、井戸枯れ、近隣構造物への悪影響)を事前調査により把握し、必要に応じて止水矢板・地盤改良などの併用対策を講じることが重要である。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事においては直接の関連は少ないものの、新築工事・建替工事の地下工事での採用が多く、明誠フランチャイズ加盟会社の中でも基礎・地下工事に関わる事業者は本工法の知識を備えている。JCSAでも建設業者向けに地盤改良・地下水処理技術のセミナーを開催し、加盟会社の技術力向上を支援している。

← 用語集一覧へ戻る

お気軽にご相談ください!