用語集

ウォルター・グロピウス

読み方
うぉるたーぐろぴうす

ウォルター・グロピウス(Walter Gropius、1883〜1969)とは、ドイツ出身の建築家・教育者で、近代建築運動とモダンデザイン教育の祖として、20世紀の建築・デザイン教育に決定的な影響を与えた歴史的人物を指す。1883年5月18日にベルリンで生まれ、ミュンヘン工科大学・ベルリン工科大学で建築を学んだ後、建築事務所勤務を経て独立。1919年にドイツのワイマールに「バウハウス(Bauhaus、建築の家)」を創設し、建築・工芸・絵画・彫刻・写真・グラフィック・テキスタイルなどの統合的なデザイン教育を実践した。バウハウスは「機能と形態の統合」「素材の本質を活かす」「機械生産との調和」「総合芸術への昇華」を理念とし、20世紀のモダンデザインの基礎を築いた。代表作には、第一に「ファグス靴工場」(1911年、ドイツ・アルフェルト、ガラス・鋼鉄を活用した近代工場建築の原型)、第二に「バウハウス・デッサウ校舎」(1925〜1926年、現在は世界遺産)、第三に「ハーバード大学大学院センター」(1949年、米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、TAC設計)、第四に「アテネ米国大使館」(1956〜1961年)などがある。1933年のナチス政権によるバウハウス強制閉鎖後、ロンドンを経て1937年に米国に渡り、ハーバード大学デザイン大学院の教授・学部長として、米国の建築教育の近代化に貢献した。バウハウス出身の著名建築家・デザイナーには、ミース・ファン・デル・ローエ、マルセル・ブロイヤー、ハンネス・マイヤー、ヨゼフ・アルバース、ヴァシリー・カンディンスキー、パウル・クレー、モホイ・ナジなどがおり、現代の建築・デザイン界に多大な影響を残している。グロピウスの教育理念は現代の建築・デザイン教育の根幹を成しており、東京藝術大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学、京都市立芸術大学などの日本の美術系大学にも影響を与えている。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における意匠刷新提案では、グロピウス/バウハウス系の「機能美」「シンプル・モダン」のデザイン理念が現代でも参照価値の高い思想として活用される。明誠フランチャイズの内装・塗装工事専門会社では、近代建築の歴史的潮流を踏まえた意匠提案を提供している。JCSAでも建築史・デザイン史のセミナーを開催している。

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