用語集
ウォークインクローゼット
ウォークインクローゼット(Walk-in Closet、WIC)とは、人が中に入って衣類の出し入れや着替えができる広さを持つ大型の収納専用室を指し、現代の住宅における人気の高い収納形式として、新築・リフォーム市場で標準装備化が進んでいる収納空間概念である。一般的に2畳(3.3㎡)以上の広さを持ち、衣類のハンガー掛けスペース、引き出し収納、棚収納、バッグ・帽子置き場、靴収納、姿見ミラー、照明設備などを統合的に備えた室内空間として設計される。語源は英語のWalk-in(歩いて入れる)+Closet(収納庫)で、日本では1990年代の住宅雑誌・住宅メーカー商品で広く認知されるようになり、現在では分譲マンション・建売住宅・注文住宅の主要グレード以上で標準仕様となっている。発展型として、夫婦それぞれが利用するWICを並列に配置する「ご夫婦WIC」、玄関に直結する「シューズインクローゼット(SIC)」、洗面所・浴室と連結する「ファミリークローゼット」、ベッドルームと連結する「ウォークスルークローゼット(WTC)」など多様なバリエーションが派生している。サイズの目安として、1.5〜2畳が標準的、3畳以上は高級グレード、4〜5畳以上はラグジュアリーな仕様となる。代表的な収納部材メーカーには、株式会社サンキャスト、株式会社ナスタ、株式会社シューノ、株式会社南海プライウッド、株式会社ダイドーハント、株式会社フジ製作所、ニッパツ等があり、可動棚・ハンガーパイプ・収納ラックなどの収納ソリューションを提供している。意匠面では、室内全体を見せる「オープン型」と、扉で隠す「クローズ型」があり、近年は機能性とインテリア性を両立した「クローズ型のデザイン扉付きWIC」が主流である。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における専有部リフォーム提案では、既存の壁面収納や押入れをWICに改修するリノベーション提案が人気で、収益不動産オーナーの差別化戦略として有効である。明誠フランチャイズの内装・建具工事専門会社では、WIC新設・改修工事のノウハウを蓄積し、賃貸物件の競争力向上に貢献している。

