用語集

ウォールウォッシャー演出

読み方
うぉーるうぉっしゃーえんしゅつ

ウォールウォッシャー演出(Wall Washer Effect、影と光の演出)とは、ウォールウォッシャー照明技法を活用して、壁面の凹凸・テクスチャー・素材感を斜め上方からの光で強調し、陰影によって素材の表情を最大化する照明演出手法を指す現代の建築照明用語である。「KAGE TO HIKARI(影と光)」という照明設計コンセプトのもと、単に壁を明るく照らすのではなく、意図的に「影」を作り出すことで、素材の質感を立体的に浮かび上がらせる高度な照明計画手法として位置付けられる。本演出の特徴は、第一に「斜め配光」(壁から30〜50cm離した天井位置から壁面を斜め上方から照射)、第二に「素材の凹凸を活かす」(タイル目地、レンガの凹凸、塗壁のコテ跡、木目、石材の割肌などの凹凸を陰影で強調)、第三に「色温度の選定」(2700K〜3000Kの暖色系でテクスチャーを温かく見せるか、3500K〜4000Kの中間色でモダンに見せるか)、第四に「調光制御」(時間帯・シーンに応じた光量調整)などである。具体的な用途として、第一に「アクセントウォール演出」(リビング・玄関のメインウォール、ホテルロビーの装飾壁)、第二に「壁面アートの展示照明」(絵画・写真・タペストリーの照明)、第三に「素材展示の照明」(タイル・石材・木材サンプルの陳列棚)、第四に「ホテル客室の意匠照明」(ベッドヘッドボードの壁面照明)、第五に「商業店舗の商品ディスプレイ照明」(陳列棚の壁面照明)などである。代表的な照明設計家にはモーガン・ポール(Maurice Brill)、IngoMaurer、井川直子、東海林弘靖などがおり、ウォールウォッシャー演出を用いた著名建築の照明設計を手掛けている。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における共用部・専有部リニューアル提案では、ウォールウォッシャー演出を活用したアクセント照明の追加により、既存空間を高級感ある演出空間に変貌させる差別化戦略が有効である。明誠フランチャイズの電気工事・内装工事専門会社では、照明計画と意匠計画を統合した総合提案で、収益不動産オーナーの資産価値向上に貢献している。JCSAでも建材・照明関連のセミナーを定期開催している。

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