用語集
ウルティモ
ウルティモ(ULTIMO)とは、関西ペイント株式会社が開発・販売する湿潤面用・水中硬化型の特殊変性エポキシ樹脂塗料の製品名で、塗装対象表面が湿潤・水中・結露状態でも硬化・密着・防食性能を発揮する、現代の特殊塗料分野における重要な工業塗料製品概念である。一般的なエポキシ樹脂塗料は、塗装対象表面が乾燥していることが密着性確保の絶対条件で、雨上がり直後・結露時・水中構造物などへの塗装は不可能だが、ULTIMOは独自配合により水分共存条件下でも硬化が進行し、十分な密着性を発揮する特殊設計となっている。主な用途として、第一に「水中構造物の防食塗装」(鋼製ピア・桟橋・水門・スクリーン・パイル等)、第二に「下水処理場・浄水場の躯体塗装」(高湿度・結露環境)、第三に「冷凍倉庫・冷蔵倉庫の床・壁塗装」(結露多発環境)、第四に「外気環境の即時塗装」(雨上がり・結露時の緊急工事)、第五に「橋梁・タンクの補修塗装」(脱気不能な狭隘部)、第六に「コンクリート構造物の補修塗装」(含水率の高い湿潤コンクリート)などがある。性能特性として、第一に「湿潤面密着強度の高さ」、第二に「水中硬化性能(5〜25℃の水中で硬化進行)」、第三に「優れた防錆・防食性能」、第四に「コンクリート・鋼材両用」、第五に「2液混合タイプ(主剤・硬化剤の混合比厳守)」などが挙げられる。関西ペイント株式会社(東証プライム上場、年商4,000億円規模)は、日本ペイント・大日本塗料・神東塗料などと並ぶ国内塗料大手で、自動車塗料・建築塗料・船舶塗料・産業用塗料の全分野を展開する総合塗料メーカーであり、ULTIMOは同社の特殊塗料分野を代表する製品の一つである。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事においては、地下駐車場の含水コンクリート補修、貯水槽周辺の塗装、屋上設備周りの湿潤環境下の塗装、雨天時の緊急補修工事などで活用機会があり、特に建物地下階の防食塗装で実用性が高い。明誠フランチャイズの塗装工事専門会社では、ULTIMOを含む特殊塗料の知識と施工技術を備え、難工事への対応力を強みとしている。JCSAでも特殊塗料・防食塗装関連のセミナーを開催している。

