用語集
ウルトラピス
ウルトラピス(DIPS-VIT・AT工法用、Ultra Screw、UB)とは、田島ルーフィング株式会社が機械固定式塩ビシート防水工法(AT工法・DIPS-VIT工法など)の専用固定ビスとして開発・販売する、長尺・特殊形状の高耐力ビスを指し、現代の機械固定式防水工法における中核的な金物部材製品概念である。一般的なビスと比較し、本製品の特徴として、第一に「長尺性能(標準60〜120mm、長尺タイプ140〜200mmまで対応)」、第二に「優れた引張強度・引き抜き耐力(3,000N以上の設計強度を確保)」、第三に「特殊な螺子部形状(コンクリート躯体・ALC・木下地への高い保持力)」、第四に「腐食対策(亜鉛メッキ・ステンレス・ダクロ処理など)」、第五に「ルーフデッキ・断熱材の貫通固定対応」、第六に「専用ドライバービット・施工機械との対応」などが挙げられる。機械固定式塩ビシート防水工法(メカニカルファスニング工法)は、1990年代以降日本に本格導入された比較的新しい防水工法で、塩ビシートを既存の防水層・断熱材・下地材の上から専用ビス(ウルトラピス)と固定座金で機械的に固定する方式である。本工法のメリットは、第一に「既存防水層撤去不要のかぶせ改修が可能」、第二に「下地の湿気を抜く通気性能(断熱層内の結露・水分対応)」、第三に「短工期(接着工程の乾燥時間不要)」、第四に「広範な下地適用性」、第五に「夏冬問わず施工可能」などで、特にマンション・ビル屋上の防水改修工事で広く採用されている。ウルトラピスの引き抜き耐力評価は、第三者試験機関による実施工試験により検証され、田島ルーフィングが公表する設計強度(標準3,000N)は安全率を考慮した設計値である。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における屋上防水改修では、機械固定式塩ビシート防水工法が主流選択肢の一つで、ウルトラピスを含む金物選定・固定間隔設計が耐風圧性能・耐久性を左右する。明誠フランチャイズの防水工事専門会社では、ウルトラピスを使用した機械固定式防水工法の認定施工資格を有し、ロープアクセス工法と組み合わせた屋上・パラペット部の効率的施工も実現している。JCSAでも防水技術セミナーを定期開催している。

