用語集
ウレア結合
ウレア結合(Urea Bond、ウレア結合、−NH−CO−NH−結合)とは、ポリウレア樹脂(Polyurea Resin)の主鎖を構成する化学結合で、イソシアネート基(−N=C=O)とアミン基(−NH2)が反応して形成される強固な化学結合を指し、現代のポリウレア樹脂系防水材料・塗装材料の優れた性能を根本的に支える分子構造概念である。ウレア結合の特徴として、第一に「水素結合性が極めて強い(分子間相互作用が緻密)」、第二に「耐熱性が高い(200〜300℃の高温に耐える)」、第三に「耐薬品性に優れる(強酸・強アルカリ・各種溶剤への耐性)」、第四に「耐紫外線性に優れる(光劣化への抵抗)」、第五に「機械的強度(引張・引裂・衝撃)が高い」、第六に「耐候性・長期耐久性に優れる」などが挙げられる。化学反応式は、R-N=C=O + H2N-R’ → R-NH-CO-NH-R’(ウレア結合形成)で、反応速度は極めて速く、混合・吹付直後(数秒〜数十秒)で硬化が完了する。これに対し、類似のウレタン結合(−NH−CO−O−、イソシアネートとヒドロキシル基の反応)は反応速度が比較的緩やかで、硬化時間が長い。ポリウレア樹脂系防水材料・塗装材料は、ウレア結合の優れた特性を活かし、ダム・橋梁・コンクリート構造物の防食塗装、駐車場床・工場床の高耐久塗装、トンネル・地下構造物の防水、屋上防水(特殊用途)、化学プラントの耐薬品防食、ボートデッキ・船体塗装など過酷環境での採用が拡大している。代表的なポリウレア材料メーカーは、KCC Japan、ライノコーティングジャパン、住友スリーエム、Specialty Products Inc.(米国)、Sherwin Williamsなど。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事におけるポリウレア活用例として、屋上機械室周辺の高耐久防水・防錆、駐車場床(自走式駐車場・地下駐車場)の超耐久塗床、化学薬品取扱施設の特殊塗装などが挙げられ、明誠フランチャイズの塗装・防水専門会社が対応している。JCSAでも先端塗料・防水技術関連のセミナーを定期開催している。

