用語集
エアサイクルシステム住宅
エアサイクルシステム住宅(Air Cycle System Home)とは、壁内・床下・小屋裏に空気が自然循環する仕組みを備えた、独自の温熱環境調整システムを持つ住宅形式を指し、自然エネルギーを活用した省エネ住宅として、現代の特殊住宅システムの代表的概念である。本システムは、株式会社住協建設・株式会社エアサイクル産業(旧)などが日本で開発・普及させた独自工法で、住宅全体を「空気の循環する箱」として設計することで、第一に「夏冬の温度差を均一化(冷暖房効率向上)」、第二に「湿気・結露の抑制(壁内通気で建物の長寿命化)」、第三に「自然換気(化学物質・有害物質の排出)」、第4に「シックハウス症候群対策」、第五に「住宅の長寿命化(壁内結露による腐朽抑制)」、第六に「省エネ効果(年間冷暖房費の20〜40%削減)」、第七に「快適な温熱環境(温度ムラのない居住空間)」などを実現する。技術的特徴として、第一に「外断熱工法(建物全体を断熱材でくるむ)」、第二に「気密工法(隙間からの空気漏れを抑制)」、第三に「自然対流・強制対流の併用」、第四に「床下・天井裏の空気経路設計」、第五に「専用の換気・空調機器」、第六に「専用の断熱材・気密シート」などがある。エアサイクルシステム住宅は、1980年代以降から普及した先進的な住宅システムで、健康住宅・自然志向住宅のニーズに応えるブランドとして展開されてきた。類似コンセプトの住宅システムとして、第一に「ソーラーサーキット工法(株式会社カネカハイテック)」、第二に「OMソーラー(OM計画)」、第三に「FPの家(株式会社FPコーポレーション)」、第四に「エコリビング(株式会社住協建設)」、第五に「換気一体型構造(多数)」などがあり、各社独自のシステムで省エネ・快適性を訴求している。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事との直接関連は限定的だが、戸建住宅市場では今もこれらの特殊システム住宅の維持管理・改修・設備更新ニーズが継続的に発生する。明誠フランチャイズの戸建住宅対応の塗装・防水・設備工事専門会社では、特殊システム住宅への対応知識を備え、JCSAでも住宅技術関連のセミナーを定期開催している。

