用語集
エアハンドリングユニット
エアハンドリングユニット(Air Handling Unit、AHU)とは、空気を処理する大型空調機を指し、エアフィルター・冷温水コイル(または直膨コイル)・加湿器・送風機・制御機器を一体のキャビネット内に内蔵し、ダクトで各室に処理後の空気を送る、現代の中央空調方式の中核設備機器概念である。AHUの主要構成要素として、第一に「エアフィルター」(粗じん・中性能・HEPA・ULPA、用途別の空気清浄)、第二に「冷温水コイル(または直膨式コイル)」(冷却・加熱、冷凍機・ボイラー・チラーから冷温水供給または冷媒直膨)、第三に「加湿器」(蒸気式・気化式・水噴霧式、冬季の湿度確保)、第四に「送風機」(多翼ファン・シロッコファン・プラグファンなど)、第五に「ダンパー」(風量調節)、第六に「サウンドアテニュエータ」(騒音低減)、第七に「制御機器」(温度・湿度・風量センサー、PLC制御)、第八に「ケーシング」(ステンレス・ガルバリウム鋼板など)から成る。AHUの設置場所として、第一に「機械室・空調機械室」(中央式)、第二に「屋上機械室」、第三に「各階の小規模機械室(フロア別AHU)」などがある。AHUの設計風量は、小型1,000〜5,000m³/h、中型5,000〜30,000m³/h、大型30,000〜100,000m³/h以上と幅広く、建物用途・規模に応じた選定が行われる。日本市場の主要メーカーは、三菱重工サーマルシステムズ、三菱電機、ダイキン工業、日立空調システム、東芝キヤリア、新晃工業、株式会社木村工機、星和電機、株式会社ノルメカエイシア、Carrier(米国)、Trane(米国)、Daikin Applied(米国)、York(米国)など。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における関連は、第一に「中央空調機方式のオフィスビル・大型商業ビル・大型ホテルのAHU更新工事」、第二に「フィルター・コイル・送風機の定期保守・更新」、第三に「制御機器・センサーの更新」、第四に「省エネ改修(高効率機器への更新によるエネルギー削減)」、第5に「IAQ(室内空気質)改善(フィルター高性能化、紫外線殺菌灯追加)」などである。明誠フランチャイズの空調・設備工事専門会社が対応し、JCSAでも空調設備の技術セミナーを定期開催している。中央空調式建物の維持管理は専門技術が求められる分野で、安定的な事業機会となる。

