用語集
エスコートゾーン
エスコートゾーン(Escort Zone)とは、視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)と同じく、空間内での誘導機能を持つ設備・設計手法の一つで、特に建物の出入口・通路・主要動線部に設置される視覚的・触覚的な誘導ゾーンを指す。バリアフリー設計・ユニバーサルデザインの観点から、視覚障害者・高齢者・車椅子利用者・ベビーカー利用者など、多様な利用者が安全・快適に建物内を移動できるよう、視覚的なコントラスト(明度差・色彩差)、触覚的な凹凸(点字ブロック・線状ブロック)、聴覚的な誘導(音声案内・誘導鈴)などを組み合わせて設置される。エスコートゾーンの構成要素には、視覚誘導:明度差のある床材色・壁面サイン、触覚誘導:点字ブロック・線状ブロック・誘導用樹脂シート、聴覚誘導:音声案内装置・誘導鈴・スマートフォンナビゲーション連動システム、電子誘導:ビーコン・ICタグ・RFIDによる位置情報誘導、などがあり、用途・空間特性に応じて最適な組み合わせを選定する。設計指針は、JIS T 9251(視覚障害者誘導用ブロック)、JIS S 0026(高齢者・障害者配慮設計指針)、バリアフリー法、ハートビル法、ユニバーサルデザイン2030などの基準に基づいて行われる。主要適用先は、公共施設・駅・空港・病院・福祉施設・商業施設・ホテル・教育施設・オフィスビル・マンション共用部などで、誰もが安全に利用できる空間の実現に欠かせない要素である。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における共用部・エントランスのバリアフリー改修では、エスコートゾーンの新設・改善が重要な施工項目となり、明誠グループは内装・サイン・床材専門のフランチャイズ加盟店と連携して、ユニバーサルデザインに配慮した大規模修繕提案を行っている。

